上原・青木が日本球界に復帰！

読売ジャイアンツの大エース、上原浩治。
東京ヤクルトスワローズの安打製造機、青木宣親。
日本代表経験もありかつてNPBを大いに沸かせた2人が、メジャーでの実績を引っさげて日本に帰って来ました。
一体今季この2人がどれだけの数字を残すのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
ただ日本とメジャーでは使用しているボールやストライクゾーンが異なり、いかにかつて日本で活躍した選手とはいえ復帰をするとその差に苦戦してしまうことも多々あります。
そのためにいかにかつての大スターでも、またメジャーでの実績があったとしても日本の野球に即順応出来るとは限りません。

近年の復帰選手の成績

下記は、近年メジャーから日本に帰ってきた選手の復帰1年目の成績です。

藪恵壹（楽天）　　　　　　 　 11試合0勝0敗2S 防御率4.91
小林雅英（巨人）　　　　 　 12試合0勝0敗1S 防御率5.14
岡島秀樹（ソフトバンク）　 56試合0勝2敗9S 防御率0.94
五十嵐亮太（ソフトバンク ） 51試合3勝3敗12S　防御率2.53
建山義紀（阪神）　　　　 8試合0勝0敗　　　防御率3.68
斎藤隆（楽天）　　　　　　 　30試合3勝0敗4S 防御率2.36
高橋尚成（DeNA）　　　　　 10試合0勝6敗　　 防御率5.29
松坂大輔（ソフトバンク）　 　登板なし
黒田博樹（広島）　　　　　 　26試合11勝8敗　　防御率2.55
藤川球児（阪神）　　　　 43試合5勝6敗3S　 防御率4.60
和田毅（ソフトバンク）　 24試合15勝5敗　 防御率3.04

井口資仁（ロッテ）　　　 123試合　打率.281 19本 65打点
田口壮（オリックス）　　 53試合　 打率.261　3本　 10打点
城島健司（阪神）　　　　 144試合　打率.303 28本　91打点
松井稼頭央（楽天）　　　139試合　打率.260 9本　 48打点
岩村明憲（楽天）　　　　 77試合　 打率.183 0本　 9打点
福留考介（阪神）　　　　 63試合　 打率.198 6本　 31打点
西岡剛（阪神）　　　　　　122試合　打率.290 4本　 44打点
田中賢介（日本ハム）　 134試合　打率.284　4本　 66打点
川崎宗則（ソフトバンク）　42試合　 打率.241　0本　4打点

日米の違い

このように、メジャーから帰ってきた選手の復帰1年目の選手の成績は両極端に分かれているように感じられます。
これはやはり日米の違い、そしてそれぞれの年齢や故障というのもあるでしょう。
アメリカに残るのではなく日本復帰を選択するという時点で、ピーク時よりも衰えている場合がほとんどなのです。
ただ復帰1年目は不調でも2年目以降に成績を伸ばしてくるケースもあり、例えば福留選手は復帰1年目は2割にも満たない数字でしたが今ではチームに欠かせない存在となっています。
また岡島選手はソフトバンクに1年在籍した後に再び渡米をしており、メジャーに再挑戦。
通用せず1年で断念しましたが、またもソフトバンクに復帰すると44試合登板で防御率2.11の好成績を挙げています。
よく助っ人外国人が「宝くじ」に例えられますが、こうしたメジャー復帰組にも似たような部分があるのかもしれません。

上原は苦戦、青木は成績を伸ばすか？

4月15日現在で上原選手は防御率10.80と低迷しています。
一方青木選手は打率.264、OPS.684と数字上はやや平凡。
もちろん序盤の成績なので数字などいかようにも変わりますが、上原選手は43歳という年齢や球速の衰えから厳しいのかもしれません。
青木選手は昨年もメジャーで2割8分を打っており、まだまだ体は元気そう。
仮に日米の違いから今シーズン十分な成績を残すことが出来なかったとしても、2年目以降に成績が伸びていく可能性があります。
いずれにしても、今シーズンこの2人がどれだけの成績を残すのか。
再起に挑んでいる松坂選手と共に、大きな話題となりそうです。