髪と頭皮を守るためにこだわるべきシャンプーの成分

  • 2018/07/05
  • ヘアケア
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  • 八神千鈴
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シャンプーの真の力を決める成分とは

シャンプーの真の力を決める成分とは

シャンプーは大切な髪に直接触れるものですから、安全安心が不可欠ですよね。それでは、どんな部分に注意すればそんな理想的シャンプーを見極められるのでしょうか。つい心惹かれてしまうのが、血行促進とかダメージ補修とかをアピールするプラスアルファの部分ですが、これらの成分はシャンプー全体の20%程度に多くの種類が少しずつ配合されているにすぎません。

シャンプーの成分で最も多いのは約50%を占める水で、次に多いのが約30%の洗浄成分です。シャンプーの実力を決めるのは、この2番目に多い洗浄成分。汚れを落とすための界面活性剤です。水と油をなじみやすくする性質を持ち、皮脂や油汚れをお湯で洗い流せるようにしてくれるので、シャンプーで最も大切な「洗う」機能の要となります。
洗浄成分の違いを知り、自分に合ったものを使うことで髪も頭皮も健康になり、抜け毛やフケが防げるのです。

 

水の次に表記されている成分がカギ

水の次に表記されている成分がカギ

それでは、洗浄成分にはどのような種類があるのでしょうか。細かく分類すると5種類ほどに分けられますが、まず中核となるのは硫酸系とアミノ酸系の2種類です。

とはいえ成分表示には細かい物質名が表記されており、硫酸とかアミノ酸とは書いていないのでわかりづらいですよね。そんなときには、水の次に表記されている成分をチェックしましょう。成分表示の順番は配合成分が多い順と決められているので、1番目に水、2番目に洗浄成分の順で書かれています。

硫酸系の洗浄成分は、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウムなどの物質名で表記されます。原価が安くコストを抑えられるので、比較的安価に入手できるのが魅力です。ただし洗浄力がとても強いので、皮脂が少ない人や肌が弱い人は皮膚トラブルを起こすこともあります。

アミノ酸系の洗浄成分は、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどの物質名で表記されます。髪や頭皮と同じ弱酸性で、刺激が少ないのが魅力です。ただし洗浄力がマイルドなので、皮脂が多い人には物足りなく感じられます。また価格も比較的高めです。

一般的にはアミノ酸系のほうが髪や頭皮にいいといわれますが、男性は皮脂が多いので汚れが取りきれない人もいます。世論に惑わされず、自分に合うものを選びましょう。

 

どちらが合うか試してから微調整

まず硫酸系とアミノ酸系のシャンプーを使って、どちらがより快適か比べてください。そしてこの2種類でしっくりこないときは、残りの3種類である石鹸系、グルコシド系、ベタイン系も試してみましょう。

それぞれ物質によって洗浄力が異なるので一概にはいえませんが、洗浄力が強い順に並べるとおおむね硫酸系・石鹸系(脂肪酸ナトリウムなど)・アミノ酸系・グルコシド系(デシルグルコシド)・ベタイン系(コカミドプロピルベタインなど)の順になります。このため、硫酸系は強いけどアミノ酸系だと物足りない人は石鹸系が向いていますし、アミノ酸系でも強いと感じる人はグルコシド系やベタイン系が向いています。

ここで注意したいのは、かゆみやフケが出る場合。「汚れが落ちていない」、「洗浄力が足りない」と考える人が多いのですが、実際はその逆で、洗浄力が強すぎて乾燥しているサインです。よりマイルドなものを使うと状態が良くなることがほとんどです。

 

スカルプケアとかノンシリコンとかもやっぱり気になる

スカルプケアとかノンシリコンとかもやっぱり気になる

このようにシャンプーは洗浄成分にこだわれば十分なのですが、やはりメーカーのうたい文句も気になってしまいますよね。中でもオヤジが気になるのは、頭皮ケアを重視したスカルプケア製品ではないでしょうか。この製品の特長は、頭皮に負担がかからないマイルドな洗浄成分を使用し、血行促進や頭皮引き締めの成分を配合している点。しかし、そもそも頭皮をきちんと洗浄していれば自然と健康な状態になるため、スカルプケア製品のプラスアルファ成分に固執する必要はありません。

また最近はノンシリコンシャンプーが人気ですが、これも合う人と合わない人がいます。ノンシリコンシャンプーは髪をコーティングして落ち着かせてくれるシリコンが入っていないので、髪が多く広がりやすい人が使うと収拾がつかなくなります。シリコンは毛穴に詰まって抜け毛の原因になるといわれますが、これは科学的根拠のない俗説なので、シリコン入りが合う人は気にせず使いましょう。

皮脂の多さや肌が苦手なものは人によって千差万別。口コミや他人のオススメは参考程度にして、自分の体感を信じることがシャンプー選びのポイントなのです。

この記事の作者

八神千鈴
八神千鈴
編集プロダクション、出版社の編集者を経てフリーライター。現在は歴史系記事をメインに執筆。それ以前はアニメ、コスメ、エンタメ、占いなどのメディアに携わってきました。歴史はわかりづらいと思っている方にもわかりやすく、歴史のおもしろさをお伝えしたいです。
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