前代未聞の不良馬場を激走した馬たちのその後とは
- 2017/10/31
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衝撃のタイム三千3分18秒9
最大級の大型台風直撃に見舞われたG1菊花賞は、1番人気キセキの勝利で幕を閉じたが、その勝ちタイムは3分18秒9、レースの上がりタイムが40秒0という異例の消耗戦であり、評価については今後の検討が待たれるところだ。
さてこれほどひどい不良馬場を見たのは、競馬歴が長い自分でも数えるほどしかない。
ファンならずとも気になるのが、当日走った馬たちの「その後」である。
どの馬にも身体的精神的ダメージは相当ある。
果たして次走は買いなのか、それとも…。
歴史に残る泥ダービーを振り返る
パッと思いつくドロンコ馬場の大レースといえば、まずは09年の日本ダービー。ロジユニヴァースが皐月賞の敗戦から立ち直り、栄冠に輝いたレースが挙げられる。
このG1が記憶に残った理由としては、あまりの道悪での激走にロジユニヴァースの体調がその後まともに戻ることがないまま、引退を余儀なくされたことに尽きる。
ダービー当日午後の条件戦で激走した馬たちの次走とその後を見ると、
▼むらさき賞
デストラメンテ 七夕賞5着→その後馬券に絡まず
シルポート 降級三木特別勝ち→準OPでは勝てず10か月経過
▼青嵐賞
メインストリーム 休み
マルモコウテイ 京橋特別2番人気6着
フェニコーン 信夫山特別2番人気4着→半年後に3着
やはりなんらかの後遺症を引きずる馬が多いことがわかる。
北の地でもおなじことが繰り返された
もう1例。
トウケイヘイローが函館で制した2013年の札幌記念をご存じだろうか。
あれも二千で2分6秒を要する特殊な馬場であり、後続に1秒1の大差をつけた「適性だけが計られた」重賞だった。
その日条件戦を戦った馬たちの次走とその後を挙げると、
▼支笏湖特別
ヤマイチパートナー 神戸新聞杯10着→立ち直りに1年
テイエムダイパワー 大雪H2番人気15着
ラヴィンライフ 兵庫特別12着
▼定山渓特別
ネコタイショウ 大雪H1番人気10着→立ち直りに1年
キワミ 甲武特別3着
メイショウテッサイ 函館500万下2番人気5着→立ち直りに1年
特徴的なのは、次に馬券に絡むまでに約1年かかっていること。
つまりまた函館に来るまで馬券に絡めなかった馬ばかりなのである。
消耗度と特殊性が入り混じった馬場だった
まとめると、
▼馬体に受けたダメージは相当。次走は基本的に見送り
▼以後、良馬場での凡走は度外視し、次の重馬場登場を待つべし
これが先週雨中を走った馬たちの正しい扱い方である。
注意すべきは「ダメージが大きすぎた」馬と「あの馬場でしか走れない」馬とが混在している点だ。
前者はこれ以後プッツリと走らなくなる可能性があるが、後者はまた忘れた頃にドカンと大穴を提供することがある。
が、それを判断するのも次走以降ということになる。
まずは様子見が賢明だろう。