1月に中央重賞を2つ勝った武豊は確変する?
- 2017/02/23
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2017年は絶好調?の武豊
2017年の中央競馬も無事にスタートを迎えて、早くもGI戦線が始まります。そんな中で、デビューから30年になる大ベテランとなった武豊が絶好調です。新年初日の重賞「京都金杯」をマイル路線に転向したエアスピネルで制すと、月末のシルクロードステークスではダンスディレクターで今年2つ目の重賞ゲット。
しかも、2月5日現在で15勝は全国リーディングの2位で、トップとは1勝の差。しかも、勝率2割3分8厘はかつての全盛時代を思わせるもので、ベスト50でダントツのトップです。デムーロが東京新聞杯でようやく今年の初重賞、ルメールも重賞を勝っていないだけでなく、2人とも勝利数が10と思ったほど伸びていない中でのこの活躍はいったいどうしたのでしょうか?騎乗馬のレベルが劇的によくなったわけでもないようですし、たまたまでしょうか?
※ルメールは川崎記念を勝っていますが、中央重賞は未勝利です。
しかし、たまたまでこの成績は残せません。元々が天才と呼ばれた武豊ですから、きっかけひとつでこのくらいはやれて当然です。ただ、年齢がいっていることも事実ですから、いつまでもこの調子で勝てる保証はありません。あと、何年見ることができるのかという段階に入りつつあると言えば失礼でしょうか。生涯現役でいたとしても、馬券を買う側はそれだけでは満足しないものです。
昨年の暮れに朝日杯を勝てなかったことで、中央GI完全制覇までのリーチが解除され、残り3つに増えてしまいました。ひとつは、もうすぐ行われる大阪杯であり、もうひとつは、つい最近、申請が認められてGI昇格が決まったホープフルステークスです。確変状態の武豊なら、この2つをアッサリ勝ってもおかしくありません。大阪杯はG2時代にいくつも勝っているレースですしね。ただ、最後に朝日杯が残るような気もします。これをいつ勝つかが今後の興味です。
今年もこの馬が有力
さて、今年の武豊が重賞をいくつ勝つか、GIを何勝するかも興味のあるところでしょう。アンチファンにとっても重大な問題です。そのための有力馬が何か?まずは、昨年の天皇賞春、ジャパンカップを勝ったキタサンブラックです。北島三郎オーナー(大野商事)で有名ですが、万能型のこの馬なら、出走を決めた大阪杯をいきなり勝つ可能性も高いでしょう。キタサンブラックが一年を通して期待できることは間違いありません。凱旋門賞へ行くかも知れませんし。
次がエアスピネル。京都金杯を勝った馬です。世代のトップクラスにいることは間違いないものの、その中では、トップを獲ることが難しい現実がありました。古馬戦線では、さらに複雑な事情が絡み合いもするでしょう。そこで目を向けたのが最強マイラーへの歩みでした。
次戦の東京新聞杯では直線でもたつき同世代の2頭に遅れる3着と期待を裏切っていますが、別定戦で1kg差があったことも考えれば0.1秒差は問題なしです。ざっくりした話で言えば、1kg差は0.2秒のタイム差となります。潜在能力の高さを持ってすれば、日本を代表するマイラーになることも不可能ではありません。まずは、春の戦いに注目です。
その後は、馬がどうこうよりも、デムーロとルメール、この2人の外国人中央騎手との戦いとなるでしょう。最終的な結末は、それ次第と言っても過言ではありません。有馬記念の4日後に行われるホープフルステークスで決算しましょう。