クイーンC2017 そのうちここから直行で桜花賞馬が出る高レベル戦
- 2017/02/06
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はい、いきなりですが、過去にはこのクイーンCを経て、後にG1その他重賞をバコバコ勝つ牝馬がてんこ盛りなのです。
3歳牝馬クラシックの第一目標は春の桜花賞(オークスよりもね)。
主要トライアルは全部西で行われるのに、この2月の府中にこれだけの駒がそろう不思議さ。
「そんなにレベル高いか?」と疑問を持つような年でも、出てくるんですねぇ、のちの活躍馬が。
いまや「なんならここから桜花賞も狙えるよ」という高レベルレースとして覚えておきたい重賞のひとつである。
大昔にもいましたよ、直行組が
さかのぼること、今から21年前。
1頭の有力牝馬がおりました。
その仔の名は「イブキパーシヴ」。
とにかくスピードがあってね、暮れの3歳牝馬S(当時)はビワハイジの3着だったけど、このクイーンCではユタカを乗せて見後に快勝、レコードのおまけ付き。
これでトライアルを叩いて、本番の桜花賞へ、と誰もが思った瞬間……パーシヴは体調を崩し、その後のトライアルを使えない事態に。
そこで陣営はこのクイーンCから直行で桜花賞に行くことを決めたんだな。
でも、残念なことに鞍上は変わっちまった。
その年の3歳牝馬路線には、あのエアグルーヴがいた。イブキの体調問題もあってユタカはエアグルーヴにスイッチ。
桜花賞は南井の手綱で挑むことに。
本番もがんばったんだけど、ファイトガリバーの大駆けにあってパーシヴは2着に終わった。
当時は「そんなローテじゃどうせダメだろう」と散々言われたもんだけど、今にして思えば十分ありの選択肢だよね。
なぜなら昨年のメジャーエンブレムも同じ道を通ったのに、ファンは断然の1番人気に推したんだから。
結果は伴わなかったけれど、いつかこのローテで桜花賞馬が出る気がするな。
将来の重賞勝ち馬候補たち
今年の出走予定馬でまず注目したいのは
▼フローレスマジック(木村哲也厩舎)
だろうか。
血統はサトノアラジン、ラキシスの下で筋が通っているし、昨秋には同じコースのアルテミスSでリスグラシューの2着。
当時は馬体減だったから、休み明けもいい休養になったはず。
まだ1勝馬だが、今後重賞を勝つのは間違いない1頭だ。
距離短縮でいよいよ桜花賞へ照準を合わせた
▼キャナルストリート(大竹正博厩舎)
もおもしろい。
母フィラストリートはクズを出さない堅実な繁殖(ストリート一族といってもいいくらい)で、G1産駒誕生まであと一歩が続いている。
2,000、1,800を走れる3歳牝馬は、桜花賞路線で活躍するのが毎年の傾向。
この2頭はかなり強力なラインとなりそうだ。