新しい山手線の駅名「高輪ゲートウェイ」っていかがなものか?
- 2018/12/20
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ゲートウェイといえば、真っ先に思い浮かぶのは「牛」
「YAZIUP!」の読者の方ならば、きっとわかっていただけるだろう。と、思いつつ書くのですが、私、アントニオ犬助にとって「ゲートウェイ」とは「牛」ですし「モーモー太郎」なのです。
ゲートウェイとは「Gateway 2000」なるアメリカを代表するド田舎、アイオワ州生まれのPCメーカーのこと。農場で設立されたことから、ホルスタイン柄をトレードマークにしており、ハイテク製品であるPCとのイメージのギャップで大ブレイク。オーダーを受けて組み上げるPCの先駆者として日本にも進出し、ウィンドウズ98や2,000の時代にはかなりの知名度を持っていました。
今でも犬助が忘れられないのは、雑誌「WIRED」に掲載されていた広告。
創業者のテッド・ウェイト氏が桃太郎ならぬ「モーモー太郎」に扮して自社をPRするという、かなり奇抜なものでした。
ですから、山手線の新駅の名称が「高輪ゲートウェイ」駅と犬助が耳にして、思わず口走ったのは「牛?」「モーモー太郎?」といったもの。まあ、駅名で懐かしのPCメーカーですから違和感しかありません。
そんなゲートウェイも紆余曲折あって、現在は台湾のメーカーAcerの傘下、ブランド名だけ生き続けているといいます。ゲートウェイのホルスタイン柄のパッケージ、かわいかったんだけれどな。
こんな名称でも楽しめる、藤田ニコルはえらい
違和感たっぷりの「高輪ゲートウェイ」駅、そんな風に思っているのは犬助だけではないようで、有名・無名数多くの人が、違和感についてTwitterでつぶやいたりしていました。
中でも賛同したくなったのが、カンニング竹山氏の「何故、芝浜にしなかったんだ! みんな文句言っているよ」というもの。落語の「芝浜」は立川談志さんも得意にした人情噺、日本の伝統和芸を連想させる駅名っていいと思うんです。実際に駅名の投票でも3位に入ったといいますしね。
デーブ・スペクターさんは「山手線は新駅名は高輪ゲットアウエィ! と思ったら高輪ゲートウェイ」と、彼らしいやり方でチクリと批判していましたが、まあ駅名に賛同している人が少ないのなんの。と思っていたら、賛同者を一人見つけました。
「山手線の新しい駅高輪ゲートウェイ駅。面白い」とは「にこるん」こと、藤田ニコルさん。この「面白い」はinterestingという意味なのか、funnyという意味なのか、少々迷わせてくれますが、こんなどうしようもない駅名もポジティブに捉えられる前向きさが、藤田さんの人気の理由かもしれません。
漢字+カタカナで思い出される、往年のバンド名
なぜ、高輪ゲートウェイという名称がダメなのか。しばらく考えてみたところ「漢字+カタカナ」がどうも、よろしくないのではないか? という結論に達しました。
「米米クラブ」「爆風スランプ」「在日ファンク」……これらのバンド名を付けた人たちは意図的だったと思うのですが、まあダサい。ダサくてカッコイイのを狙っていたと思うのです。
一方で、高輪ゲートウェイは、ただただダサい。まるで1960年代に活動していたビートルズのコピーバンド「東京ビートルズ」のようではないですか。
このバンドは当時イギリスを席巻していたビートルズの曲に、日本語の歌詞を乗っけようという、何とも野心的なコンセプトで結成されたもの。それだけでも大概なのですが、もっと驚くのは、日本ビクターからメジャーデビューしていたことです。
全ての駅名をカタカナ+漢字にしてしまうと?
というわけで、どうしようもない駅名、高輪ゲートウェイなのですが、そのどうしようもなさは、他の山手線の駅名が漢字ばかりだからに違いない。
そこで「山手メトロポリタンループライン」の新しい駅名を考案してTwitterに投稿してしまった人がいました。全部の駅名を「漢字+カタカナ」にしてしまえ、という提案ですね。
どれも出色の出来なのですが、中でも犬助が気に入ったのをご紹介しておくと「巣鴨グランドマザーズ 」と「鶯谷レジャーホテルズ 」そして「田端ナッシング」。
これらに混じって「高輪ゲートウェイ」なら……あかん、やっぱりこれは群を抜いてダサいですわ。
今からでも良いですから「芝浜」にしませんかね? どうしても漢字+カタカナというならば「芝浜ドリームウォレット」でもいいですから。