自衛艦の一般公開は田舎がお得?
- 2018/06/03
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有名艦だけが自衛艦じゃない
北朝鮮の動向や中国の国産空母の話題などに接するたびに、オヤジの間で話題になるのがニッポンの空母です。最近ではマスコミでも普通に日本空母の話題が取り上げられます。いずも型にF38Bを載せるとどうなるこうなるといった話も珍しくなくなりました。
そして、日本中に自衛艦の存在が広く知られるようになっている今日では、各地のイベントに合わせて自衛艦が寄港し、一般公開で民間人が乗艦する機会も増えています。このような体験乗艦はかなり昔からありましたが、知らない人も多かったようです。
昔は、イベント主催者や地域の関係者を通じて話が聞こえてくるケースもあり、選ばれた人しか乗れないなどという都市伝説?もありました。軍事兵器だけに、そういう話にも信憑性を感じたものです。現在のように、広く告知して乗艦希望者を集めるスタイルが浸透したのはよいことだといえます。
さて、自衛艦の一般公開といえば護衛艦、それも大型、できれば「いずも」や「ひゅうが」に乗りたいと思うのも人情でしょう。しかし、このクラスになるとそれこそ大人気でごった返すどころか、艦の数も限られているため、一般公開に出会う機会が少ないといえます。
また、有名艦はメディアで取り上げられることも多いため、ある意味、乗艦しなくてもどんなものかがわかるということはいえます。もちろん、乗るか乗らないかは大違いであることはいうまでもありませんが…。
しかし、そこまで有名ではない艦となると、乗る意味はさらに増すのではないでしょうか。有名ではないため、逆に乗艦機会も少ないかもしれず、レアチャンスともいえます。
では、有名ではない自衛艦に出会うには、どこに行けばよいのでしょうか?
キャパが狭い田舎が狙い目
まず、有名艦をどこで見るかを考えてみます。知名度の高い自衛艦には見たい・乗りたい人が殺到します。近隣住民だけでなく、全国から集まってくるわけで、マスコミだって取材に訪れます。当然、それなりの人間を捌けるだけのインフラが必要です。そもそも、有名艦自体が大型であるため、どこにでも寄港できるわけではありません。
下手をすると、軍国主義反対などのプラカードや横断幕を持った人たちもやってきます。諸々考慮すると、都会や有名な港に集まることになるでしょう。
ところが、有名ではない自衛艦艇であれば、多くはそこまで大型ではないと考えられます。昔風にいえば、国防の最前線で砲火を交える主力艦に対し、後方支援や周辺海域での活動を行う補助艦艇です。
このクラスになると、寄港できる場所は増えます。田舎の港でも可能なところは多数あるでしょう。地域住民であれば、その地域での伝統的な大きなイベントなどの際に、告知パンフレットなどに注目するとよいでしょう。
イベント案内と一緒に協賛企画のようなカタチで、自衛艦一般公開の告知が掲載されているかもしれません。しかも、こうした局地的な催しものであれば、全国的に知られることは考えにくいです。地域住民でさえパンフレットを見なければ気付かないということが考えられます。そんな状況では、反対運動に駆けつける人もあまりいないでしょう。
つまり、ライバルは少なく、じっくりしっかりと体験乗艦を楽しめる可能性が大となるわけです。艦橋内部もゆっくり見られるかも。とはいえ、一般公開情報は海上自衛隊のホームページで見ることができます。だったら、結局はそれを見た人が殺到するのでは?と思うところですが、都会と田舎、人気の艦とそうでない艦の差は否定できないでしょう。参加者が少なければ、注目を浴びてしまうのではという恐れを抱くかもしれませんが。
(ちなみに、5月に行われた某艦の一般公開が、海自のホームページには載っていませんでした。必ずしもすべてが載っているわけではないのでしょう。)
有名艦ばかりが自衛艦ではないということで、田舎やその近くに住んでいるカッコいいオヤジは、小さな艦艇の一般公開に参加して、こうした艦艇があってこその有名艦だという気分を味わうのもよいでしょう。