要領がいい人と悪い人の差は?

  • 2019/06/04
  • ライフスタイル・娯楽
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  • アントニオ犬助
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目的を理解している・いないの差

目的を理解している・いないの差
新しい年度に入って、しばらくたちました。皆さんのところにも新入社員が配属され、一緒に仕事をされているかと思います。そろそろ会社にも慣れたころ、となると目立ってくるのはそれぞれの違い。同じ仕事を頼んでいるのに、Aさんは手際がいいのに、Bさんは遅い!とか。Aさんは要領がいいけれど、Bさんは悪いなんて言ったりもしますよね。

私、アントニオ犬助が見てきた数々の新人さん、要領の良いタイプには共通点がありました。「目的を理解している」というところです。たとえばエクセルに数字を入力するにしても、何のために入力するかを知ろうとします。一方で要領の悪い人は、目的を理解せずにただ入力するだけ。教えられた手順そのままにやったりしますから、非常に時間がかかるのです。「数値を正確に入力するだけ」という目的がわかっているなら、手順なんてどうでもいい。自分のやりやすい方法で、やれば良いのです。しかし、要領の悪いタイプは「手順が大切」と勝手に思い込んでいますから、時間ばかりかかる。ゴールも見えていませんから、作業に退屈してしまい、眠くなったりもする。余計に要領が悪くなってしまいます。

 

優先順位がわかっている・いないの差

目的がわかっている・いないの差は、優先順位をわかっている・いないの差にも表れます。
新人さんには声を掛けやすいですから、みんな色々と仕事を頼んでしまいます。要領の良い人は、それぞれの目的をわかっていますから、今やるべき仕事がどれか?ということも明確。順序良く仕事をこなしていくのです。

ところが要領の悪い人は、こうはいきません。与えられた仕事に振り回されてしまいますから「それ、今やるべきことなのか?」ということに忙殺され、頼んだ仕事がいつまでたっても終わりません。そこで、要領が悪いという烙印を押されてしまうのです。エクセルに数字を入力するのが先のはずなのに、なぜか次の懇親会の会場を探していたりするのです。部長に依頼されたのですから、優先してやりたくなる気持ちもわかりますけれど。

 

果たして、要領がいい=○なのか?

「Aさんは使えるよね、それにひきかえBさんは……」困ったものだと思ったり、陰でヒソヒソ笑ったり。この時期の会社によくある光景ですが、それはあまりよろしくありません。なぜなら、要領のいい人が陥りがちなワナがあるから。それは独断で突っ走る!というものです。目的が達成できればそれでよいと、誤った方法で作業を積み重ねていく。そこから自力でリカバーしようとして、余計に手に負えなくなるというのは起こりがちなことです。

つまり、要領がいい=○・要領が悪い=×では、必ずしもないということです。にもかかわらず、○や×を勝手に付けて、次からは先入観付きで見てしまう。これでは新人さんがかわいそうなのです。

 

仕事を依頼する方にも、責任があるのです

加えて考えるべきは、要領がいい・悪いは、往々にして指示を与える側にも原因があるということです。要領がいい・悪いとは、仕事への取り組み方が違うというということですから、それぞれにふさわしい指示を与えるべきなのです。

たとえば同じ仕事をたのむにしても、要領がいいタイプならば黙っていても、自身で最適な方法を見つけようとする、ここまでは良いでしょう。しかし、誤った方法で仕事を進めがちですから、たまに進捗をチェックしてやる必要があります。また要領が悪いタイプならば、「仕事の目的」と「自身で方法を見つけること」までを、セットにして仕事を依頼する必要があるのです。もちろん、わからないことがあれば、いつでも聞きに来ることができる旨も伝えておかなくてはなりません。

「要領の悪い人は面倒だ!」その気持ちは良くわかります。しかし、人間誰しも成長するもの。要領の悪い新人さんもすぐに乗り越えて、バリバリと仕事をこなすようになるもの。「いつの間に、こんなこともできるようになったんだ?」と、驚かせてくれる日もそう遠くないはずなのです。

この記事の作者

アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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