なぜ雪は降るのか?メカニズムや条件について紹介!
- 2019/02/06
- ライフスタイル・娯楽
- 1151view
- 教養/知識
- 冬
- 教養
- 日本
- 暮らし
- 知識
- 豆知識
意外と説明できない雪の降る理由!
冬真っ盛りとなり、雪が降る日も多くなっています。冬の定番である雪ですが、意外と「なぜ雪が降るのか?」を知らない方が多いのではないでしょうか。
雪が降る理由については、何となく「寒いから雪が降る」程度にしか認識していない方が多いです。実は、寒いから雪が降るわけではありません。そこで今回は、雪が降るメカニズムや条件などについて紹介していきます。
雪が降るメカニズム!
雪が降る仕組みは、実は「雨」と同じです。地上にある水分が水蒸気となり上昇していきます。高度が高くなるほど気温は低くなり、上昇した水蒸気はほこりなどとくっついて氷の粒(氷晶)となります。これらが、雲の正体であり、雪の元です。
氷晶は、くっつきあって大きくなっていきます。その大きさが1ミリメートルほどになると、重力に負けて地上に落ちていくのです。この落ちていく過程で、氷晶がくっついて大きくなっていきます。
この落ちていった影響が、そのまま個体の状態で地上まで降ってきたのが雪です。途中で解けてしまう場合は、雪ではなく雨となります。そのため、雪が降るメカニズムは、雨と同じなのです。
雪が降る条件とは?
雪が降るメカニズムから、雪が降る条件は想像つくと思います。雪が降る条件は、地上付近の湿度と温度がポイントになります。なぜなら、地上付近の湿度と温度によって、氷晶が解けてしまうのかが変わってくるからです。
ここで疑問なのが、なぜ湿度も関係してくるのかです。気温が高いことで、氷晶が解けてしまいやすいことはわかります。しかし、イマイチ湿度がどう関係しているのかわかりにくいと思います。
雪が降る条件と湿度が関係している理由は、「昇華」という現象によるものです。昇華という現象は、湿度が低いほど起こりやすく、湿度が高いほど起こりにくいという性質を持っています。
「昇華」とはどんな現象なの?
簡単に説明すると、昇華とは個体から気体もしくは、気体から個体に変化する現象です。ここでは、氷が直接水蒸気になる現象のことを指しています。氷晶に昇華が起こると、氷晶の熱が奪われてしまいます。そのため、昇華という現象が起こっている場合、温度が高くても氷晶が解けずに雪として降ってくるのです。
つまり、昇華が起こりやすい状況では、雪が降りやすいと言えます。先ほど紹介したように、湿度が低いほど昇華は起こりやすいです。そのため、湿度が低いほど雪は降りやすいと考えることができるのです。
日本海側で雪が降りやすい理由!
日本と雪の関係で気になるのが、「なぜ日本海側では雪が降りやすいのか?」ではないでしょうか。実は、これにもれっきとした理由があります。
日本海側の雪が多い理由は、季節風が関係しています。冬になると大陸から季節風が吹くのですが、この風は日本海を越える際にたくさんの水蒸気を吸って湿った風となるのです。そして、日本列島の中心にある山々にぶつかり、上昇して雪雲となってしまいます。
この雪雲は、高い山々を越えることができません。その結果、日本海側で雪を降らせてしまうのです。日本海側で雪が多い理由は、大陸からの季節風と日本列島に連なる高い山々が関係しているのです。
雪の降る理由は気温だけではない!
今回は、雪が降るメカニズムや条件などについて紹介してきました。雪が降るメカニズムは、実は雨が降るのと同じです。そして、条件は地上付近の気温だけでなく、湿度も関係しています。
地上付近の気温と湿度から、雪になるのか雨になるのかが違ってくるのです。寒いから雪が降るというのは、正確ではありません。意外とこの事実を知らない方が多いので、雪には湿度も関係していることを覚えておきましょう。