大河ドラマ「いだてん」の韋駄天ってどんな神様なのか?

  • 2019/02/04
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T大河ドラマ「いだてん」の韋駄天ってどんな神様なのか?

ついに放送開始「いだてん」

大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の放送がはじまりました。東京オリンピックに向けて走り出したわけですが、いだてんばりの走りではなく、ロングランなのが大河ドラマです。

さて、いだてんといえば「韋駄天」ですが、韋駄天とはどんな神様なのでしょうか?

韋駄天といえば、走るのが速いというイメージが浸透しており、走る神様、走りの神様と思うのが順当かもしれません。現代における韋駄天の用例を見てみるとわかります。

・韋駄天ステークス
JRA日本中央競馬会が施行する、新潟競馬場の直線芝1000メートルコースを使った日本最速レースの名称がまさに韋駄天です。ただし、このレースの競走条件は、2018年の場合、4歳以上のオープン特別でハンデ戦となっています。つまり、必ずしも最速のメンバーが揃っているわけではなく、ハンデで能力の差を埋めるため、韋駄天性を抑えるレースともいえるでしょう。

本当の意味で韋駄天ステークスと呼べるのは、重賞競走である「アイビスサマーサッシュ」の方ですね。2018年の勝ち時計は、こちらが53秒8で韋駄天ステークスが53秒8。馬場状態を考慮しても重賞に軍配が上がります。とはいえ、快速自慢が出るレースであることに変わりはありません。

・韋駄天走り
非常に速く走ることを韋駄天走りと呼びます。単に速いというよりは、脱兎の如く駆け出すイメージでしょうか。初速が遅ければ韋駄天とはいわないですね。しかし、必ずしも短距離に限りません。あくまでもイメージなので、距離は意識しないのでしょう。

・韋駄天小僧・韋駄天野郎
韋駄天走りを見せる快速自慢を韋駄天小僧とか韋駄天野郎と呼ぶことがあります。小僧や野郎は男に対する単語ですが、女子に韋駄天がいないわけではありません。

 

韋駄天は仏教の神様

さて、韋駄天が走りの神様と思われているのには理由があります。韋駄天は仏舎利が夜叉に盗まれた際、これを追走して奪い返したといわれています。地球を何周もするくらいの距離を、あっという間に走ったとか。その足の速さが走りの神様と考えられるようになった理由なのです。

もちろん、神様の話であるため、エビデンスがあるわけではなく、また、伝承としても俗説の域を出ないといわれています。それでも、ここまで広く浸透していることを考えれば、少なくとも俗世間においては、いまさら韋駄天と快速とを切り離す意味もないでしょう。

もともとヒンドゥー教の神様であった韋駄天は、仏教の神様となって仏法を守る神の役割を担ったといわれています。守護神として足の速さをいかんなく発揮したのが前述の逸話ということでしょう。

大河ドラマの「いだてん」は、人間の走りです。間違っても一瞬で地球を何周もするはずがありません。そもそも、マラソンのような長距離レースで韋駄天といわれても、ピンとこないのが正直なところです。スタート、中盤、ゴール前のどこをとっても韋駄天走りをするわけにはいきません。

ゴールまで距離を残しての韋駄天走りはオーバーペースで脱落を招くだけであり、ゴール前は最後の力を振り絞った消耗戦となるため、ラストスパートの速度はそこまで速くありません。マラソンで韋駄天。そこは心の問題なのでしょう。

そんなことを考えていると、マラソンはスタミナ勝負であり、あっという間に地球を何周もするためには、超人的どころか神の領域のスタミナが必要ではないか? と思い至ります。つまり、マラソンも「いだてん」なのです。韋駄天は神の領域どころか、まさに神であり、その領域に近づきたいのが人間です。

2020年の東京オリンピックは酷暑の中、午前6時のスタートなどといわれていますが、韋駄天ならぬ「いだてん」が出現するのか。楽しみにしたいですね。もちろん、全員無事で完走することを願いつつ。

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