猫ブームの裏で起こっている「多頭飼育崩壊」の悲惨な現状

  • 2017/08/23
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猫も人も不幸になる多頭飼育崩壊

猫も人も不幸になる多頭飼育崩壊

猫ブームがとどまることを知りません。
インスタグラムでは可愛い猫の写真が話題になり、忙しい現代人も飼いやすいということで人気が高まっています。
ですがその一方で、猫の多頭飼育崩壊によって、飼い主も猫も不幸になるという悲劇が起こっています。

 

猫の多頭飼育崩壊

猫の多頭飼育崩壊

何匹でもきちんと育てることができればいいのですが、キャパを超えると適切な環境での飼育が困難になり、この現象を多頭飼育崩壊と言います。
なぜ、このような現象が起こってしまうのかというと、多頭飼育や放し飼いによる「交配」です。

さらに、
・猫への依存
・経済的困窮
・核家族化
など、様々な要因が絡んでいると考えられます。

 

猫は繁殖能力に優れた生き物

「動物が好きだから飼っている」という人が大半です。
動物を大切にする気持ちはとても大切なことですが、無計画な交配は多頭崩壊を招くため、注意が必要です。
特に猫は繁殖能力が高いため、猫は交配からわずか約65日で出産し、年間3~4回出産できます。
なので、去勢や避妊手術を受けていなかったり、何の対策も行われていない場合は、あっという間に数が増えてしまうことを知っておかなくてはなりません。

 

猫への依存

交配を繰り返して何十匹にも増えてしまったけど、手放せない。
そしてどんどん増えていく――――…という悪循環に陥るケースもあります。
猫のことが本当に大切なら、オスとメスで部屋をわけるなりして、無計画な交配をやめさせる努力も必要ではないでしょうか。

 

経済的困窮

経済的困窮

「避妊手術を受けさせる費用がないから」と、そのままにしているケースもあります。
ですが結果として交配が繰り返されるとエサなどの費用がかさむため、崩壊が起こります。

 

核家族化

昔とは家族の形が変わって、実家から離れて暮らす人が増えています。
近所付き合いもほとんどしていないというオヤジもいることでしょう。
そういった背景もあって、多頭飼育に歯止めが利かなくなり、手遅れになったころになって親や近所とのトラブルに発展することもあります。

 

多頭飼育崩壊で起こる惨状

多頭飼育崩壊で起こる惨状

・最初は2匹だったのが80匹まで増えてしまった
・糞尿が散乱した部屋で暮らす猫
・共食い
・家具の下で身動きが取れず、衰弱した猫
・外まで悪臭が漂っている

こうした多頭飼育崩壊は現実に起こっています。
避妊・去勢手術は絶対にしないといけないものではありませんが、無計画な交配は人も猫も幸せになりません。
そして、家族や近隣の人達とのトラブルにもつながります。

「可愛いから」「飼いやすいから」など猫を飼う動機は何であれ、1つの命を迎えること、そして育てることを甘く考えてはいけません。
ペットを迎え入れる時は、時間、お金、心に余裕があるかどうかを考え、じっくり検討すること。そして、交配を望まないのであれば何らかの対策をとることです。
万が一、多頭飼育崩壊が起こりそうになったら一刻も早くSOSを発信し、事態が深刻化する前に解決策を考えましょう。

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