自動車にもヘルメットの時代はやってくるのか?
- 2018/12/15
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ヘルメットがあれば違った結果があったかも
いまのオヤジ世代がまだ若かった頃、原動機付自転車の運転にヘルメットは不要でした。当時は、自動車のシートベルトもなかった(あったとしても装備車はほとんど見かけない状況)時代で、原付も自動車も楽な格好で運転していたものです。
その後、交通事故の多さと被害の深刻さから、原付はヘルメットの着用を義務付けられ、自動車にはシートベルトが当たり前となります。
ところで、警察庁が発表している資料の中に、自転車に乗車中の高校生が交通事故にあって主に頭部を損傷して死亡した場合、100%の確率でヘルメットを着用していなかったという調査結果があります。
参考:児童・生徒の交通事故P8中学生・高校生 自転車乗用中の交通事故P9 2-1分析結果の要点 平成30年3月22日警察庁交通局[PDF]
この数字は平成25年から29年に死亡した40人についてのもので、1人もヘルメットを着用していませんでした。仮にヘルメットを着用していたとして、救命できたと断言することはできませんが、生存確率が上がった可能性は高いと考えられます。
街中で見かけるヘルメットを着用した制服姿の子どもは、その多くが中学生のようです。中学までは学校でヘルメットの指導があるようで、実際に着用している子どもも多かったですが、高校生になると誰も着用しなくなるのは、街中の様子でもわかります。
めんどくさくても、かっこ悪く思えても、安全側に立てばヘルメットの着用は避けられません。子どもたちには強く言い聞かせたいものです。年齢に関係なく生命は尊いものですが、まだ10代でこの世を去るなどということは、本当に悲しむべきことです。
さて、ヘルメットが必要なのは自転車やバイクだけの話ではなくなりつつあります。
突然襲ってくる予期せぬ危険
四方を車体に囲まれた自動車の場合、ヘルメットがなくても滅多なことでは大事にならないのはひとつの事実です。しかし、空から航空機のパネルが落ちてきたり、高速道路上の雪が塊となって飛んできたりする世の中では、自動車の中だといって安心はできません。
ただ、問題は自動車にヘルメットは不適合という感じがすることです。まず、ヘルメットを着用すると天井に当たりそうなこと。そして、四方を囲まれている状態では視界が狭くなりそうなことがあげられます。
そうすると逆に危険が増すのかも。自動車とヘルメットといえばカーレースで見かける光景ですが、F1やF3000、インディ500などのレーシングカーはオープン型のコックピットです。一方、パリダカなどは運転”室”タイプ。
それを考えると、普通車でヘルメットが邪魔になって困るというほどではないのかもしれません。
そうはいっても、一定の重量があるものを頭に載せると重さで肩がこったり、揺れで鞭打ちになったりとデメリットが多そうなのは当然でしょうね。ヘルメットのせいでシートに身体をあずけられないとすれば、窮屈な姿勢で運転することとなり、安全運転に逆行しかねません。
そういえば、ヘルメット着用でパトカーに乗務している警察官はなんともないのでしょうか。警察官といえば、警視庁が自転車に乗る警察官にヘルメットは必要かというアンケートをやってから、早6年の歳月が流れています。
ちょっと話がずれましたが、自転車にヘルメット、いいじゃないですか。
まずは、自動車でヘルメットがどの程度使えそうかを研究してみるのもよさそうです。といっても、個人ができる研究でもないでしょうし、どこか大学か交通関係の団体、安全や健康を追及している団体がやっていれることを願います。
そのうち、本当に義務化になる未来があるかもしれません。そのときは、昔は自動車にヘルメットなんかなかったんです!などと記事を書くのかも。