車のエアコンを使用すると燃費が悪化する理由とは?
- 2018/08/25
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車のエアコンと燃費との関係
これだけ連日、猛暑が続くと家の冷房代の節約に走りたくもなります。
そこでなるべくエアコンを使わず扇風機を冷房の手助けにしたりと工夫している人も多いでしょう。
では同じエアコンを使っている車でも、その電源になっているガソリンの節約のためになるべく使わない方が良いかと思われます。
しかし、燃費との関わり具合は実際にはどれくらいあるのかは、なんとなくでしかわかっていないでしょう。
もう少しそこを理論で押さえると、エアコンの使用制限の価値も納得できるはずです。
そしてただ使用を控えて我慢するだけでなく効率の良いエアコンの使い方も見えてくるのです。
燃費が関係するのは冷房だけ
自宅のエアコンにかかる電気代は冷房よりも暖房の方が高いとされています。
これが車でも通じるものと勘違いをしている人もいるものです。
そこには車でのエアコンの仕組みを知るところから始めなければなりません。
・車の冷房
エアコンは夕方、水撒きをすると涼しくなる原理を応用したものです。
ここでキーワードになるのが、気化熱なのです。
撒かれた水が蒸発する過程で地上にあった熱が消費されますが、これを気化熱と言います。
エアコンではこの過程を機械の中で繰り返し発生させています。
ですから気体となった水を再び液体の水に戻す過程もあるのです。
実際には、水より効率の良いフロンが冷媒として使われていてエアコン内部で気化を延々と繰り返させているのです。
この過程でエンジンが、フロンに圧力をかけて液化させる際のコンプレッサーをベルトで繋いで回しています。
ここでエンジンに負担がかかりエアコンのための燃費が消費される仕組みになっているのです。
冷房を入れた瞬間にエンジンの回転音が高くなるのを感じた経験もあることではないでしょうか。
回転数が高くなればそれは燃費が悪化することになるのです。
後は圧縮された約60℃の液体フロンが-5℃の気体フロンへと膨張する過程で送風されることにより冷気が車内に入ってくるのです。
・車の暖房
一般に暖房でも冷房でもバッテリーから余分に電気を消費するのですから、バッテリーを充電しているエンジンが余分に働くことになるかと思われます。
そこで暖房でも燃費が悪化するものかと思われますが、そうではありません。
車の暖房はエンジンが発する高い熱量を暖房に回しているだけのものですので、効率の良いエネルギー利用だと言えます。
厳密には温風を送るためにファンを回したりなどの負担がエンジンにかかりますが、燃費にはほとんど無視できるレベルなのです。
冬は暖気運転などで燃料を多めに噴射してしまうこともありますので、その影響で燃費が悪くなる可能性はありますが、決して暖房の影響では無かったのです。
もしもガソリン残量が減って来た時に冷房と同じ感覚で暖房スイッチをオフにしていたとしたら、それは何の意味も無かったのです。
排気量による燃費への影響
以上から同じだけの冷房を効かせようとすれば、エンジンの排気量が大きければそれだけ余裕で冷房できることがわかります。
軽自動車はその代わり車内空間が狭いかと思えば、昨今の軽自動車はそんなこともありません。
エアコンによる燃費の影響は大型車に軍配が上がるということです。
使用頻度にも寄りますが、ざっくりした燃費への影響のイメージとしては、一般車両で10%程度、軽自動車であれば20%程度にもなるようです。
いかにも軽自動車が不利のようではありますが、そもそも軽自動車は低燃費ですので、その分は差し引いて捉えておきましょう。
しかし軽自動車であれば、燃費が良いからとエアコンを力いっぱい稼働させるのは避けた方が良さそうです。