「名探偵コナン」のアガサ博士が乗っている車「ビートル」はどんな車?その人気に迫る編
- 2018/08/03
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「名探偵コナン」に登場するアガサ博士の愛車「ビートル」の紹介第2弾。アガサ博士のビートルは、タイプⅠと呼ばれる空冷式ビートルの初期型で、もっとも売れたモデルです。
アガサ博士のビートルは、タイプⅠ
「名探偵コナン」に登場するアガサ博士の愛車「ビートル」の紹介第2弾。アガサ博士のビートルは、タイプⅠと呼ばれる空冷式ビートルの初期型で、もっとも売れたモデルです。
ヒットラーの国民車構想とポルシェ博士の長年の大衆車発売の思惑が合致して誕生した初代ビートルタイプⅠ。とにかく頑丈で故障知らずなことから、瞬く間に全世界に輸出されました。1964年には、累計生産台数1000万台突破!ブラジルやメキシコでライセンス生産されたため本国ドイツで生産終了後も生産台数が増えたため2000万台以上の生産総数を誇るまでになりました。
空冷エンジンは、真冬でもエンジンの暖気をほとんどしなくても走行可能だったことから、日本では開業医の所有が多いモデルでもあったのです。そう、小学校にくるお医者さんの車がビートルでした。登場時は、1000ccだった排気量も改良ごとに1100cc、1200ccと拡大して行き、最終型では1600ccモデルにまで成長しました。電気系統も初期型は不安定な6Vから、電力が安定している12Vに変更されています。
また、派生車種の2ドアクーペのカルマンギヤなどはクラッシュクファンから絶大な支持を受けています。元祖ミニバンの先駆的存在のタイプ2や、タイプ3。設計者のポルシェ自ら、VWワーゲンの空冷エンジンを搭載したポルシェ356などマニア垂涎のモデルも存在します。
初期型ビートルは、レースやラリーなどでも大活躍しました。カルフォルニアの砂漠で楽しむために改造されたバハバグなど安価なビートルに安いパーツでお手軽に楽しめるカスタムカーの元祖でもあったのですね。
現代に蘇ったビートル
1998年に登場したニュービートルは、デザインをタイプⅠをモチーフにして現代的なデザインでオリジナルを損なうことなく登場して驚かされました。エンジンは、フロントに搭載され駆動方式もFFに改められました。手軽にビートルタイプⅠの雰囲気を楽しめる新しいビートルの人気はとても高いもでした。搭載エンジンのバリエーションは豊富で1400~2000ccまでのNA直4とターボ。3200ccのV6エンジンなどモンスター級のハイパワーエンジンの設定も用意されていて走り屋にも高い人気でしたね。
また、学生時代にアルバイト先でよく乗せてもらった車がビートルタイプⅠで、持ち主はほとんど故障したことが無いと自慢していたのを思い出します。
2010年登場!ザ・ビートル
ニュービートルの進化モデルがザ・ビートルです。デザインは一目でビートルと分かるもの。先代モデルに比べてルーフは平らになりビートルの面影を残しつつスポーティなボディに変身しました。先代モデルに比べ、さらにスポーツ走行が可能に、よりワイド&ローに。全幅で88mm拡大され、全高では12mm低くなりました。全長が、伸びたことからよりルーフが低くなったように感じられるのでしょうね。
3ドアハッチバッククーペとオープンモデルのカプリオレの2つのタイプが選べるのはニュービートルと同じです。オープンモデルは。電動ソフトトップで、ボタン一つで10秒ほどで開閉が可能になっています。急なにわか雨でも余裕です。さらにオープンモデルでは、車両転倒時にロールオーバーが瞬時に飛び出して乗員の安全を図る装備「「ロールオーバープロテクションシステム」が搭載され高い安全性が確保されています。
搭載エンジンは、1200cc直4・SOHCターボ、1400ccと2000ccの直4・DOHCターボ4の3つのダウンサイジングターボ。アイドリングストップ装置が搭載され、燃費も歴代モデルの中では最高値をマークしています。
駆動方式は、FFのみ。ミッションは、6速と7速のDSGです。
第2次世界大戦前から連綿と受け継がれるビートル。ザ・ビートルはこれまで築いてきた歴史の集大成のようなモデルに成長しました。残念な事は、VWがビートルの後継モデルの開発を行っていないことから2019年を最後に、名車ビートルの栄光の歴史に幕を下ろしてしまいます。