スバルはマニアックな自動車メーカーでは無かった
- 2018/06/22
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スバルを先入観だけで見ていないか
日本の自動車メーカーと言えば、トヨタを筆頭に日産、ホンダ、マツダ、三菱などが思い浮かばれ、そこにスバルが出てくる人は限られているのではないでしょうか。
そもそもスバルと言う名称は2017年度からのもので、それまでは富士重工と呼ばれていたのです。
その重々しい響きからも連想できるように、かつては国の軍用機メーカーとして知られていたメーカーなのです。
つまり限られた航空機の生産からトヨタなどの後を追いかけるようにして登場してきたメーカーでもあるのです。
スバルファンも少なからずいますが、その良さはとてもマニアックでしかないようなイメージを持っている人も多いはずです。
スバルが好きな人は、ひたすらスバル車を乗り換えているとも噂されています。
ところが実はそうでもなく、確かな実用性を意識した車づくりに真摯に取り組んでいる自動車メーカーであることをここで知っていただきたいものです。
一部のマニアと思っていたスバル車ファンは、実は車のことを良く知っている人たちだったのかと思えるかもしれません。
スバルとくればレガシィ
スバルは知らなくてもレガシィなら知っていると言われても不自然さは感じられません。
ではそのレガシィはなぜ知名度が高いのか、掘り下げてみましょう。
レガシィは平成の誕生と共に販売が開始され、今日までスバルの自動車の屋台骨となっている名車です。
スバル車の良さはレガシィの良さに詰まっていると言っても過言では無いでしょう。
・さり気ないパワフルさ
レガシィは特別、目立った車では無く、静かに売り上げを伸ばせている車なのです。
まずはそのデザインの受けの良さです。
モデルチェンジをしても、セダンタイプもワゴンタイプも実にシンプルにまとめています。
どこか高級ドイツ車のセンスを感じさせる趣味の良さが伝わるのです。
斬新なルックスで注目させようとする意図が全く無いところに、車としての自信と誇りを感じるのも自然でしょう。
スバルとくれば水平対向エンジン
水平対向エンジンとは、ピストンを垂直に動かさず水平に動かすエンジンのことです。
スバルの他に水平対向エンジンを扱っているのは、あのポルシェだけという特殊なエンジンです。
・メリット
車体重量に負荷をかけるエンジンの駆動部が水平に横たわることで車の重心が低く抑えられます。
それは走行の安定性にも繋がるのです。
また振動音も抑えられ静かであると共に、内に秘めたパワフルさを感じられる重厚なサウンドも感じられます。
・デメリット
どうしても水平方向にスペースが奪われますので、エンジンの配置位置が限られてしまいます。
それに応じてエンジン回りの排気管などの位置や形状にも制限をされてしまいます。
それでもユーザーの求める車にこだわりを持って水平対向エンジンに取り組んできたメーカーであると言えます。
ぶれないスバルに一票
スバルは会社として決して急にシェアを伸ばそうなどとは考えてはいないようです。
レガシィがヒットしたからと言って、生産ラインを広げ世界に手広く進出しようともして来なかったようです。
シェアは小さくとも、良い車を提供し続けていたいと言うこだわりの元でやって来た自動車メーカーなのでしょう。
自動車メーカーであることをよりアピールする為に富士重工と言う古めかしいネーミングを捨てたようですが、時代的にはあまりに遅過ぎるくらいの感もあります。
そんなことよりも、本当に車を愛するユーザー目線を大事にしてきたのではないでしょうか。
他のメーカーの絶え間ない変革にもぶれず、自社の価値観で生産を続けるスバルに根強いファンが付くのも納得できそうです。
これまでスバルのことを何も知らなかった自分がわかりました。
おかげで次回の車購入時には、スバル車を選択肢に入れずにはいられません。
こんな風に知識が思い込みだけの知識であることが、他にも多々ありそうな気もしています。