車好きなら感涙必至!!オーバードライブ。
- 2018/06/20
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私の履歴書の特技・趣味欄には、スポーツ観戦と読書、映画なんて無難に書いてあります。スポーツ観戦といっても野球やサッカーのような球技は、あまり興味がなくもっぱら観戦するのはF-1やWRCそしてモトGPなんかのモータースポーツ。10年前からF-1をGPごとに必ず観戦しています。F-1観戦を始めた理由は、WRCの地上波放送が2010年ころ無くなったためなのです。
我ながら、無類の車好きな私。車の他の趣味は、映画と読書。もちろん、車を題材にした映画はかなり好きなのは言うまでもありません。
そんな私が、最近鑑賞した映画が、「オーバードライブ」。予備知識は、映画館での予告編のみ。
なんでも、ラリーを題材にした映画だとか。ラリーを題材にした漫画なら「FLAT OUT」とか、「SS」なんて中年男の哀愁漂うのも有りましたね。
しかし、「オーバードライブ」は監督の羽住英一郎氏が長年温め続けてきた兄弟の物語なのです。男兄弟なら、涙なくして観れない胸にどんとくる映画。車をテーマにした映画で、泣いてしまった映画はこれまで正直ありませんでした。オーバードライブは、男たちのひたむきな熱き情熱に感動し、つい何度も涙ぐんでしまいました。
こんなに泣かされた映画は、「鉄道員」以来です。レースを扱う映画はドライバー中心に描かれることが多いのですが、「オーバードライブ」は、堅実な兄がメカニックで破天荒な弟がドライバーのラリーチームを描いたものなのでメカニックとコ・ドライバーやそのほかのチームに携わる人たちが描かれている貴重な映画になります。
オーバードライブ 映画紹介
ラリーチーム「スピカ」のチーフメカニックを務めるのが東出昌大演じる檜山篤洋。チームナンバーワンドライバーが、破天荒で天才的なドライビングをこなす檜山直純を演じるるのが新田真剣佑。ムキムキの腹筋が割れているボディは、スゴイ!映画の各所で、これでもか!くらいになんども拝めます。その兄弟にからみ物語を進めて行くのが遠藤ひかる。演じるのは、森川葵。ファッションモデル出身で現在女優で活躍する彼女。彼女の仕事は、スポーツマネージャー。ドライバーが露出する、メディア登場する際にアドバイスする仕事。
映画の中では、SEIKOカップラリーシリーズに参戦し、何時の日かWRCに挑戦して行く物語です。まぁ、SEIKOカップラリーシリーズは映画のなかの架空のラリーシリーズですが、モチーフにしているのは全日本ラリー選手権シリーズ。映画の中、同様に北海道や信州の嬬恋、九州など全国各地を転戦して行くラリーシリーズ。
1年間のシリーズ戦を通してラリーの熱い戦いを描ききった映画になっています。
映画評論では、実に様々な書かれ方がされていて話がありきたりでつまらないとかCGしまくりとか、イケメンばかりのラリー映画だとか、、。
「百聞は一見にしかず」なので、車好きなら迷わず劇場の大スクリーンで迫力のシーンを是非とも堪能して欲しい。まさに、乗っているような感覚に浸れる画像は必見です。
劇中車を紹介
スピカレーシングチームが使用しているラリーカーは、トヨタ・ヤリス。日本での販売名は、ヴィッツです。ベースとなっているのは、日本では売られていない1000ccの直噴ターボ。
劇中車は、実際にWRCで使用されていたラリーカーで南アフリカ国内選手権を2年連続で総合優勝した車両を拝借しました。とんでもないオーラが感じられませんか。
南アフリカ国内選手権の規定で、エンジンは2000cc直4・DOHCターボ。最高出力は、約300PSでしょう。ノーマルヴィッツが、100PS程度なので約3倍のビックパワーです。メーカーが、違いますがヴィッツに三菱・ランエボⅩのエンジンを押し込んだようなものです。駆動方式は4WD。油圧式の6速シフトはラリー用にシフトを押したり引いたりするだけでギアシフトできるものです。
WRCのラリーカーは、1600ccと排気量ダウンされたエンジンんですが、380PSと映画で使われたもの以上のパフォーマンスを発揮します。まさにモンスターマシン。
1980年代に、WRCに登場したアウディクワトロが4WDとターボをトレンドにしました。1990年代には、トヨタ・三菱・スバルがこれを取り入れてセリカ・ランエボ・インプレッサでWRCを席巻したのです。その後、ボディの小型・軽量化が進み2000年代にはハッチバックのカローラがWRCに登場しました。
2019年には、しばらく開催されなかったラリージャパンが開催されるかも?しれません。
映画「オーバードライブ」が、ラリー人気をさらに盛り上げてくれることに期待せずにはいられない車バカです。