マツダ CX-8とCX-5・CX-3の違いってなんだろう?
- 2018/04/22
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SUVは、Sport Utility Vehicle(スポーツ用多目的車)の略で、主にアメリカのピックアップトラックの荷台に着けられたFRP製のルーフの付いたモデルに対しての呼び名でした。国産車なら、トヨタのハイラックスサーフを思い浮かべてもらえると分かりやすいと思います。
80年代から90年代頃に、流行ったクロカン四駆そしてRVブームの流れをくむアウトドア志向の強いSUVだったのが、最近では次第に都会派のオシャレ志向になり海山を駆け巡るアウトドアから都会まですべてをそつなくこなすオールラウンダーの意味合いが強くなってきました。
今やSUVは、ミニバンや省エネカーのハイブリッドと並び一大ブームを形成しています。マツダでは、そんなSUVモデルをCXシリーズでラインアップしています。
それでは、CX-8とCX-5・CX-3の違いってなんだろう?を話す前に登場した順番にマツダCXシリーズを紹介して行きましょう。
CX-5
2012年に登場したCX-5は、マツダの新世代技術のスカイアクティブ技術が導入された記念すべき最初のモデルです。ボディデザインは、「鼓動」。現行モデルに通じるマツダ車にすべて共通のアイデンティティになるイメージデザインの初めて採用モデルです。
ボディスタイルは、5ドアハッチバックのクロスオーバーSUV。特筆すべき点は、搭載エンジンにクリーンディーゼルエンジンがラインアップされていることでしょう。ヨーロッパでは、燃料代が安いディーゼルエンジンの人気が高く乗用車の50%を占めるほどになっています。ヨーロッパへ輸出しているマツダはディーゼルエンジンに着目して、クリーンディーゼルエンジンを積極的に搭載している国産メーカーでは唯一のメーカーです。
2000ccと2500ccの直4・DOHCガソリンエンジンと2200ccの直4DOHC直噴ターボのクリーンディーゼルエンジン搭載の2本立で販売開始。当初の予想を上回るクリーンディーゼルエンジン搭載モデルの売れ行きとなりました。
CX-3
2015年登場のCX-3は、デミオベースのコンパクトSUV。デミオベースながら車幅は3ナンバーサイズの1765mm。ボディサイズは、CX-5よりも一回り以上コンパクトになって、街中の込んだところや狭い駐車場でも取扱い安いジャストサイズ。
ボディスタイルは、5ドアハッチバックのクロスオーバーSUVは兄貴分のCX-5と同じですね。デザインは、マツダオリジナルの「鼓動」でCX-5とイメージが同じになるようにされています。
搭載エンジンは、1500cc直4・DOHC直噴ターボのクリーンディーゼルのみでしたが、2017年に2000cc直4・DOHCのガソリンエンジン搭載車も追加され選ぶ楽しさが増えました。
CX-8
2016年、マツダは自社のミニバンモデルの販売不振から新型モデルの開発を凍結していました。未だに人気のミニバン市場ですが、トヨタ・日産・ホンダの三強にほぼ市場は独占されている状態。MPVなどヒット作も出したマツダでしたが、現状ではジリ貧、、。得意ではないミニバンよりもこのところ好調で人気が高くなっているSUVにもっと特化したほうが企業としてベストの結論に至り、ミニバン市場から清く撤退しました。
ミニバンに変わる、3列シートモデルとして登場したのがCX-8です。CX-5、CX-3に続いて2017年に登場したのがマツダのフラッグシップSUVモデルのCX-8。2017年は、MPVやビアンテが生産終了となった後に続く3列シートモデルです。マツダとしては3列シートが必要な6人乗りモデルの代替え車がちゃんと提示された形となりました。
ボディスタイルは、CXシリーズに共通する5ドアハッチバックでデザインは、「鼓動」デザインが踏襲されています。ボディサイズは、シリーズで最も大きくなりました。日産・Xトレイルやランドクルーザーの3列シートがありますが、そこはミニバンの代わりに出されたモデルだけあって3列目でも余裕の乗車空間を確保されています。2列目シートは、独立したキャプテンシートと3人がけが出来るベンチシートから選択可能です。
搭載エンジンは、2200cc直4DOHC直噴ターボのクリーンディーゼルエンジンのみ。車重は、CX-5の200kg増ですが、落ち着いた走りをするのならばそれほどパワフルなエンジンは必要ないのでないでしょうか。
大柄なボディは、燃料も多く消費するので燃料代が安く済む軽油が有利でしょう。クリーンディーゼルエンジンは、外に入ればそれなりにディーゼルエンジンと分かるものですが車内に乗込んでしまえば実に静かで運転席から3列目シートへの会話も十分出来るほどの静かさになっています。
CX-8とCX-5・CX-3の違いってなんだろう?
今回のメインテーマに迫ってみましょう。
①違いその1
一つ目の違いは、乗車定員の違いで5人乗りか?それ以上か?または、3列シートであるかないか。乗車定員の違いはCX-8とCX-5・CX-3のもっとも大きな違いでしょう。
②違いその2
2つめの違いは、クリーンディーゼルエンジンのみのラインアップか?クリーンディーゼルエンジンとガソリンエンジンの2本立てのラインアップか?でしょう。
いくら進化したクリーンディーゼルエンジンであってもガソリンエンジンのほうが好ましいと思うドライバーは多くいます。長距離ドライブの使用が少なく街中でのチョイノリが多いならガソリンエンジンのほうが適しています。
CX-8は、大柄な車体からガソリンエンジンよりもトルクフルなディーゼルエンジンが選ばれました。輸出仕様のCX-9には3500ccガソリンエンジンがありますが、エンジンラインアップも昔のように無暗に増やしたりしないので当分の間はクリーンディーゼルだけで行くと思われます。
③違いその3
三つ目の違いは、ボディサイズの違いです。CX-8は、マツダのフラッグシップSUVを名乗るだけあって、全長×全幅×全高=4900×1840×1730と威風堂々たるもの。
CX-5は、全長×全幅×全高=4545×1840×1690と全幅は同じながら全長と全高は小さくなってSUV本来のスポーティな走行もOKになっています。
CX-3は、全長×全幅×全高=4275×1765×1550とまさにコンパクトで扱いやすくなっています。1550mmの全高は、立体駐車場にも駐車可能なサイズで街中で駐車場を選ばなくてもいいのはいいことですね。
燃費を選ぶならCX-3。パワフルなSUV走行を楽しむならCX-5。3列シートでゆとりの走りを目指すならCX-8ではないでしょうか。