エコな世の中ですが、排気量の大きい自動車のメリットってあるのか?

  • 2018/04/10
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排気量が大きいことのメリット

自動車の排気量は軽自動車から大型車までさまざまです。その中で、街中を走っている自動車の半数程度が軽自動車だという地域もあるくらい、低排気量の自動車が選ばれている事実があります。単純に660cc未満の軽自動車が1/3を占める現状で、排気量の大きい自動車にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

・排気量が大きいとパワーが出る
排気量が大きければ、概ね馬力も大きくなります。つまり、パワーが出ます。パワフルな自動車のメリットは、走るのに苦労しないことです。

排気量が大きいことのメリット
人間でも同じですが、非力な人が重いものを持ち上げようとすれば、かなりの負担になります。なんとか持ち上げることができたとしても、疲労困憊ということになりかねません。一方、力持ちのオヤジなら、片手で楽々持ち上げて、余裕の表情ということになるでしょう。

自動車の排気量が大きければ、力持ちのオヤジのように、重い荷物を搭載しても、何事もなかったかのようにスイスイ走れる可能性があります。

軽自動車でショッピングセンターの立体駐車場のスロープを登る場面を想定してみましょう。傾斜などの状況にもよりますが、アクセルペダルを意識して踏み込んでも、よっこいしょ!という感じで登りはじめることがあります。

しかし、2000ccのセダンなどでは、平地を走るのと変わらない感覚で登ることができるでしょう。排気量が大きくてパワフルな自動車には、このように円滑な走りができるメリットがあります。

もちろん、円滑な走行は燃費の向上にも寄与します。この意味では、必ずしもエコに逆行するというものでもありません。

円滑な走行は燃費の向上にも寄与します。この意味では、必ずしもエコに逆行するというものでもありません

 

もうひとつのメリットとデメリット

もうひとつ、排気量が大きいことのメリットがあります。

・大きな車体でゆったりできる
一般に、排気量が大きい自動車は、排気量が小さい自動車よりも車体が大きいものです。660cc未満の軽自動車だけでなく、普通自動車でもリッターカーなどのコンパクトカーよりも1800ccクラスの自動車の方が大きいでしょう。さらに、2000ccオーバーの自動車はもっと大きいものです。

車体が大きくなれば、それだけ居住スペースにも余裕が生まれます。つまり、空間的にゆったりできます。ほんの数分のドライブであれば、多少の居住性の悪さは問題ではないかもしれません。しかし、乗れば乗るほど居住性は重要です。

また、ひとつめのメリットとして紹介したパワフルで円滑な走行ができる点も、乗員の心地よさに直結する要素です。

さて、こうしたメリットがある反面、デメリットも考える必要があります。

・税金が多くなる
排気量が大きいことで税金が多くなります。節税を考えて軽自動車に乗りかえるオヤジも珍しくない状況ですから、結構大きなポイントかもしれません。

・エコではない
先ほど、円滑な走りで燃費がよくなればエコに逆行しないと述べました。ただ、大きな排気量の自動車の基本的な燃費を考えた場合、排気量の小さい自動車よりも燃費が悪いケースは少なくないでしょう。

もっとも、排気量が小さい自動車が全力で走るケースと比較すれば、エコに関して逆転するシーンもあるなど、あくまでも一般的な話として考える必要があります。

・エコではない
結局のところ、排気量の大きい自動車にメリットを感じるかどうかは、自動車の用途によって決まる面が大きいといえそうです。
・高速・長距離走行が多い
・坂道など起伏のある路面を走ることが多い
・大人数・大荷物で走ることが多い

このような用途に使用するのであれば、排気量の大きい自動車はメリットも大きく、エコの観点からも問題になるものではないでしょう。まさに、軽自動車の用途とは正反対だといえそうです。

それ以外では、個人的な趣味や好みの問題となるでしょうから、他人がとやかくいうことでもないでしょう。

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