トヨタ新型「センチュリー」の過剰さこそが、高級車の証である

  • 2017/10/25
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  • アントニオ犬助
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高級車の象徴は、大排気量である

高級車の象徴は、大排気量である

こんなことを口走ってしまうと、オヤジ扱いされてしまうのは間違いがないと思うのです。
そして、時代錯誤なのもわかってはいるのですが、あえていいたいのです。
「高級車とは大排気量である!!」と。

やはり政治家の先生、「ヤ」の付く人など、世間でいうところの「大物」は、大排気量のセダンから降りてきてこそ絵になるというもの。しかし、近年の流れとして大排気量もセダンも廃れつつある……まあ、時代の流れなんですけれどね。

思い出してみると、高級車に搭載する動力は大排気量という風潮に、中排気量+ハイブリッドという流れをもたらしたのは、2012年に発表された現行のトヨタ「クラウン」ではないでしょうか。
新型クラウンにハイブリッドモデルが用意されているという情報が流れたときに、犬助の周りのクルマ好きは少なからず、ざわ付いたもの。
しかし、販売後の売れ筋車種が2.5リッター+ハイブリッドとなった時に、高級車=大排気量という図式は崩れたのです。

 

「460+ハイブリッド=600」という不思議な算式

クラウン、そしてアル・ヴェルのミニバンで、高価格帯の車種のハイブリッド化を推進したトヨタなのですが全ての高級車において、それに踏み切ったかというと実はそうではありません

クラウン、そしてアル・ヴェルのミニバンで、高価格帯の車種のハイブリッド化を推進したトヨタなのですが全ての高級車において、それに踏み切ったかというと実はそうではありません。
例えばレクサスが誇る最高級サルーン「LS」、この最上グレードの名称「600h」を思い出していただければ納得してもらえるはず。

600hの下のグレードは「460」。
この460はもちろん4,600ccという排気量に由来しているのですが、600hには6,000ccのエンジンが積まれているわけではない。
4,600ccエンジン+ハイブリッドシステムで6,000cc相当のパワーがある、という何だかみみっちい主張がネーミングに込められているのです。
レクサス「LS460」の上のグレードは「LS460h」で良さそうなものなのに600という大きな数を持ってきたがるところ。やはり高級車=大排気量という考え方はトヨタ社内において根強いのか、それとも高級車のオーナーにおいて根強いのか。一体どっちなんでしょうね?

中途半端な排気量+ハイブリッドシステム?!

さて、これからトヨタが滅びるまで、モデルチェンジはないのではないか?
そんな風にうわさされていた、トヨタの最高級サルーン「センチュリー」の3代目にあたる新型が、先日東京モーターショーで発表になりました。

センチュリーといえばトヨタを象徴するクルマ。皇室の御料車のベースにもなっているというクルマ。購入するにはトヨタによる審査に通らなくてはならず、いくら金を積もうとも「ヤ」の付く人は買うことができないというクルマ。
紛うことなきトヨタのフラッグシップ、最高級車なのです。

そして現行のセンチュリーの象徴といえば「V12・5,000cc」のエンジン。
やっぱり高級車=大排気量であることを思わせてくれたのもセンチュリーだったのです。

それが、新型で2,500cc+ハイブリッドシステムとかになったらイヤだなあ、でもハイブリッド化を推進するトヨタだけに、その危険性はあるぞ……そんな風に思いながらスペックに目を通していました。

さすが、センチュリー!! 過剰こそが高級車の証

新しいセンチュリーに搭載されるパワーシステム、「5,000cc+ハイブリッドシステム」

「5,000cc+ハイブリッドシステム」

これが、新しいセンチュリーに搭載されるパワーシステムだとか? これを見たときに、やはり高級車=大排気量という考え方は、トヨタ社内でも根強いということが良くわかり、正義であることを犬助は確信したのでした。

それも、4,600cc+ハイブリッドで6,000cc「相当」などという、訳のわからない計算をするのではなく、現行の5,000ccという大排気量にハイブリッドシステムを乗っけてくるという過剰ぶり。「やっぱり高級車は、こうでなくっちゃ!!」などと犬助は思ったのです。

大物は燃費や環境など、下々の者が気になることなど、微塵も気にしてはならない。
大排気量のエンジンにハイブリッドシステムという、過剰なパワーのクルマの後部座席でふんぞり返りながら「ガハハ!!」と笑っているのがふさわしいと思ったのです。

まあ新型センチュリー、犬助には一生縁がないということは間違いないですけれどね。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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