中古車個人売買サイト、次々にオープン!!
- 2017/10/09
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GMOカーズがオープンさせた個人売買サイト
レンタルサーバーにおいては国内最大手の東証1部上場企業、「GMOインターネット」のグループ企業、GMOカーズが「クルモ(culumo)」なるサイトをオープンさせました。
クルモの目的は個人間での中古車の売買、その仕組みは至ってシンプル。
クルマを売りたい人がクルモに登録、買いたい人がクルモから購入。ただ、それだけのサイトです。
しかし、シンプルなだけに利用者のメリットは非常に大きいもの。
個人売買の延長上にありますから、購入する上で消費税がかかりません。加えて日本の複雑な中古車流通の課程でかかる、数々のマージンもかからない。
結果として数10万円は安く中古車を購入することができるというのです。
中古車を高く買わせる流通の仕組み
中古車流通の過程でかかる数々のマージンとは何でしょうか?
ここで街の中古車販売店は、どのようにして在庫を手に入れているかを見てみましょう。
中古車店に並べられているクルマのほとんどは、中古車オークションを通じて入手されます。
会場は全国に数10カ所、流通している中古車の量は年間270万台弱、1台100万円と計算すると、実に2兆7,000億円ものクルマがオークションを通じて売買されているのです。
このオークションでめぼしいクルマを探して、店頭在庫として並べるというのが中古車店がやっていること。しかし、ここで忘れてはいけないのが発生している費用です。
まず、オークション会場でクルマを落札すると数万円の手数料がかかります。加えて、会場から店舗までクルマを運んでくる費用がかかる、これが1万円程度。これだけでも5万円程度はかかってしまうのです。
その後、中古車店は仕入れたクルマに利益を乗せる、加えてクルマの登録などで10万円ほど乗せる。
結局オークションで落札された金額よりも2、30万円は末端のユーザーは中古車を高く買わされている計算になるのです。
売る方にとってもメリットはない
それでは、逆にクルマを処分する人の側から見てみましょう。
クルマを買取る側の業者は利益を出すために、オークション相場よりも安い価格で買取る必要があります。これに加えて、オークション会場へ運ぶための費用がかかる、オークションへ出品するための手数料もかかる。
つまり、オークション相場よりも最低でも15万円とか20万とか安く買取られているというのが現実。
大勢の手を渡るたびにマージンが乗せられていきますから、安く買うことも高く売ることもできないというのが現在の中古車業界の流通の問題点なのです。
古い業界に、風穴を開ける数々の取組み
そこに風穴を開けるべく奮闘している企業がGMOカーズであり、そのサイトが「クルモ(culumo)」ということになるのです。
GMOカーズだけではありません。Web上で検索をかけると、個人売買をおこなっているサイトが多数ヒットするもの。「オートインフォ」「アンカー」「ウルゾー」「カーコンマーケット」……枚挙にいとまがありません。
欧州では実に8割以上の中古車が、個人売買で取引されているといいます。
一方で、日本は1割以下。Webでの動きを見ていると、この割合は今後上がっていくことは間違いがないと思われるのです。
だって個人売買と比較すると、中古車の流通が複雑なせいで数10万円というマージンが発生しているのです。それって末端のユーザーにとっては、悪以外の何物でもないのですから。