車のエアコンが臭い原因を知る

真夏の暑いとき、車に乗ってエアコンをマックスにして涼をとりたい。そんな思いでスイッチを入れると…。とんでもない臭いに思わず顔をそむけてしまった経験を持つオヤジもいることでしょう。エアコンが臭いのには原因があります。

ここで、、家庭内に設置しているエアコンを思い出してみましょう。シーズンを通じて使用していると、冷風が出てくる開口部分の奥に、黒っぽい斑点のような汚れを見つけることができます。これ、カビです。室内のエアコンでは、シーズン使用前後の清掃を行うことが推奨されていますが、その理由の多くをカビによる汚染が占めています。

さて、車のエアコンです。思い返してみても、車のエアコンを掃除しましょうなどと言われた記憶がないオヤジも珍しくないでしょう。そもそも、車のエアコンは、家庭用のエアコンとは違い、手軽にフタを開けて清掃するようなものではないようです。

しかし、そこは同じエアコンです。カビが発生してしまう点は変わりません。そして、そのカビが悪臭の主要な原因になっているのです。

カビが原因だということになれば、単なる臭いの問題では済みません。カビには人体に無害なものもあるとされていますが、有害なものも多数あります。また、毒性のないモノであっても刺激によるアレルギー反応などのリスクが考えられます。

車のエアコンの臭いを除去する方法

このように、、臭いばかりか健康被害をもたらしかねないのが車のエアコンの臭いを生み出す原因カビです。臭いの対処法として考えた場合は、芳香剤や臭い消しを考えてしまいます。しかし、カビ対策になる消臭剤なら良いですが、単なる香りで有害物質をそのままにしておいてはいけません。正しい対処法は、カビを除去することです。

そこで、どうやれば効果的にカビを除去できるかが問題になります。既に述べたように、家庭用エアコンのように自分で清掃するのが当たり前になっているわけではありません。費用対効果を考えれば、プロに頼んでみるのも良いでしょう。

次に考えられるのが、清掃用品を買って自分で掃除することです。実は、家庭用エアコンでお馴染みの洗浄剤のカーエアコンバージョンともいえるアイテムが販売されています。これは、エバポレーターと呼ばれている冷却部の汚れを落とすのに便利なグッズです。スプレータイプですから、手軽に使えます。また、フィルターを掃除することも重要です。

但し、グッズ自体はお手軽ですが、使うためにはエバポレーターを露出させる必要があります。フィルター清掃も同様です。最近は、表からスプレーできてカビ対策になる消臭スプレーでもあります。しかし、露出させて行う清掃のようにはいかないでしょう。メンドクサイと思うオヤジは、やはり専門家に依頼した方が良さそうです。

もっと簡単な方法はないのか？と思ったオヤジは、エアコンにカビが生えるメカニズムにアプローチする手があります。カビが発生するのは湿度が高いからです。つまり、使用後のエアコンを温めてやればカビの発生を抑制できます。温める方法とは、ズバリ！暖房です。

使用前に暖房運転でカビ退治をして、使用後も暖房運転でカビの発生を抑える。そして、時期を見てエアコンの掃除を行う。これでカーエアコンの臭いとおさらばです。