スバルの水平対向エンジンはスゴイのか?
- 2017/08/24
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水平対向エンジンとはなんぞや
自動車のエンジンで一般的に使用されているのがレシプロエンジンです。そのレシプロエンジンの一種に水平対向エンジンがあります。構造をそのまま名称にしたのが「水平対向」というわけで、余程のメカマニアでもなければ、内部の構造や仕組みよりも、使えるエンジンなのかどうかの方に興味が行くでしょう。
この水平対向エンジン自体は、それほど新しいものではありません。というよりも、100年以上も前から存在するエンジンです。
水平対向エンジンの利点としては、多気筒エンジンの場合に振動性が良い点があげられます。また、水平対向エンジンの別名である「フラットエンジン」からわかるように、高さを抑えたエンジンでもあります。そのため、重心が高くなりがちなエンジン事情にあって有力なものとなっています。但し、全高を抑える分だけ全幅が大きくなるという面を否定できません。そのため、エンジン高の低さを十分に活かしきれないケースが起こり得ます。搭載する車両の設計によって有効性が左右される部分があるということです。
水平対向エンジンは、自動車だけに使用されるものではなく、車両仲間であるオートバイにも使われています。尤も、自動車に比べてエンジンの高さを気にする必要が少ないオートバイでは、幅の広さがネックになることの方が大きな問題かもしれません。
スバルの水平対向エンジン
スバルでは、他のメーカーが見向きもしないといってよい水平対向エンジンを載せ続けています。スバルと他の自動車メーカーの大きな違いは水平対向エンジンを使っているかどうかであるという人までいるくらい、特徴的な事柄です。
そこまでスバルが水平対向エンジンを重視しているのも、このエンジンがスゴイからです。厳密にいえば、スバルの水平対向エンジンがスゴイからだといえるでしょう。では、どうスゴイのか?
モノづくりにおいて、ひとつのモノを極めるのと、多数のモノを極めるのとでは、必要となる人も時間も資源も資本も大きく変わります。それなら、ひとつに集中した方がより良いモノを作れるというものです。勿論、多くのモノを極めるという選択肢もありますが、それでは他社との差別化ができにくいという面もあるでしょう。スバルがそのように考えたかどうかは定かではありませんが、スバルは世界に冠たる自動車メーカーとなっています。
そのスバルの車に搭載されているエンジンが水平対向エンジン「SUBARU BOXER」なのですから、スゴイことは間違いありません。「SUBARU BOXER」は、1966年からより良いエンジンを目指して進化し続けています。スバル1000を始め、スバルレオーネ、スバルレガシーなど歴代の人気車種を支えてきた実勢があります。スバルといえば「SUBARU BOXER」です。
ちなみに、「SUBARU BOXER」がボクサーと名付けられているのは、水平対向の様が、ボクシングにおけるパンチの応酬に似ていることによります。幾分、スバルのコマーシャルのように感じるかもしれませんが、良いモノは良いということです。