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恥ずかしい話…。尿漏れが!対策を教えて!【薬剤師アドバイス】

  • 2019/06/01
  • ヘルスケア
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  • 木村 妃香里【薬剤師】
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実はみんな悩んでいる?オヤジになると起きやすい尿漏れの症状

持っているお悩みは人それぞれ。だけど年齢を重ねていくにつれて多くのオヤジが悩み始めることがあります。それが尿漏れです。「こんな年になって尿漏れだなんて…」と周りに打ち明けられず悩んでいませんか?今回はそんな尿漏れの原因や対策方法をご紹介していきます。

 

1.実はみんな悩んでいる?オヤジになると起きやすい尿漏れの症状

「グレーのスーツだと染みが目立ってしまう」
「漏れた後の臭いが気になる」

こんなお悩みを持っている男性、実はけっこう多いんです。尿漏れに悩んでいる方は30代の男性では10人に1人、40代では5人に1人が尿漏れの症状に悩んでいると言われています。

70代になるとおよそ2人に1人が尿漏れに悩んでいることからも、尿漏れは決して珍しい悩みではないことがわかるでしょう。

尿漏れと聞くとなんだかお漏らしのようで恥ずかしく思うかもしれませんが、男性であれば誰でも尿漏れに悩まされる可能性はあります。だから過度に悩んでふさぎ込んでしまう必要はありませんよ。また女性でも年齢と共に尿漏れのお悩みが出やすくなります。

とはいえ尿漏れの悩みを周りに相談するのってなかなか難しいですよね。誰でも起こりうるとは言われても、そもそも「尿漏れに悩んでいることを誰にも知られたくない!」と思う男性も多いはず。

でも大丈夫です。尿漏れは治療で改善したり、対策をすることで臭いやズボンへのシミを防ぐことができます。

 

2.男性の尿漏れはなぜ起こる?2つの原因を知っておこう

男性の尿漏れはなぜ起こる?2つの原因を知っておこう

尿漏れって、実はいくつかの原因によって引き起こされているものです。男性が尿漏れを起こす原因としては以下の2つが多いでしょう。

・過活動膀胱
・前立腺肥大症(切迫性尿失禁 溢流性尿失禁)

それぞれの原因についてもう少し詳しくお話します。

 

2-1.過活動膀胱

過活動膀胱とは読んで字のごとく、膀胱が過剰に活動してしまう状態のことです。通常であれば膀胱に尿がいっぱい溜まった段階で尿道を通って尿は外に排出されます。

溜めている尿が勝手に漏れて外に出ないように尿の通り道である尿道がキュッと収縮しているため、尿が外に漏れることはありません。また尿を膀胱に溜めているとき、膀胱はできるだけ多くの尿を蓄えるために膀胱の周りの筋肉を緩めている状態になっています。

それが過活動膀胱になるとどうなるでしょうか。まだそこまで尿が溜まっていないのに尿を出そうと膀胱が収縮してしまうため、すぐに尿意が訪れてしまいます。

その結果、
・トレイが近くなる
・尿漏れをしやすくなる

といった症状が起こってしまうのです。尿意は徐々にやってくるのではなく、急にやってくることが多いのです。これを尿意切迫感と言い、尿意切迫感によって起こる尿漏れを切迫性尿失禁と呼びます。

過活動膀胱は脳卒中やパーキンソン病などの疾患が原因で起こることもありますが、膀胱の働きを制御している神経が過敏になったり、ストレスが溜まったりしても起こる症状です。

 

2-2.前立腺肥大症

先に紹介した過活動膀胱は男性でも女性でも起こる疾患です。ところがこの前立腺肥大症は男性にしか起こりません。前立腺が男性にしか存在しないからですね。尿道を取り囲むように存在しています。

前立腺肥大症はこの前立腺が大きくなっていく疾患のことです。前立腺肥大症は年齢と共に罹患者数が増えていき、70代になると80%もの男性が前立腺肥大症になっています。早い人であれば30代から発症するので、オヤジ年代の方でかかっていてもおかしくない疾患です。

前立腺肥大症になると、次第に前立腺が大きくなっていくため尿道を圧迫してしまいます。尿道が圧迫されるともちろん尿の通り道が狭くなるので「あれ?なんだかおしっこが出にくい」、「出した後も尿が残っている気がする」など、尿の勢いや残尿感が気になるのが特徴です。

このように前立腺肥大症になると膀胱に尿が溜まっているにもかかわらず、尿道が前立腺で圧迫されて尿が出にくくなります。

しかしそれでも尿はもちろん作られ続けるので、尿漏れとして尿が出てきてしまうんですね。尿意がないのに気がついたら尿漏れしている場合は、前立腺肥大症の可能性を疑ってもよいでしょう。

 

2-3.とくに疾患がないのに尿漏れになることも

尿漏れの悩みは、男性の多くで上で説明した過活動膀胱や前立腺肥大症が原因で起こっています。しかしとくに疾患がない方でも尿漏れの症状が出てしまうことがあるのです。

たとえば精神的なストレスが強いとき、くしゃみをしてお腹に圧がかかったときなどに尿漏れを起こすこともあります。そのため尿漏れの悩みがあるからといって、必ず何かしらの疾患があるというわけではありません。

しかし尿漏れが気になるようであれば、一度泌尿器科で検査してもらうと原因がハッキリするので対策もしやすいでしょう。

 

3.尿漏れの対策方法

尿漏れの対策方法

最後に尿漏れをいかに対策していくかをご紹介していきます。「仕事のときに尿が染みてきて恥ずかしい思いをした…」なんてことにならないように、尿漏れの悩みがある方は今からでも対策を始めておきましょう。

 

3-1.お薬で治療する

尿漏れはお薬で治療することができます。過活動膀胱の症状を抑えるお薬としては抗コリン薬が代表的です。抗コリン薬は膀胱がギュッと収縮して尿を出そうとするのを抑えてあげるものですね。

しかし抗コリン薬だと喉の渇きや便秘といった副作用が起こりやすいので、最近ではミラベグロンという膀胱だけに働きかけるようなお薬も使われています。

前立腺肥大症の治療薬としては、前立腺が大きくなるのを抑えるホルモン剤や前立腺の緊張をほぐすα11遮断薬が主に用いられます。過活動膀胱のお薬も前立腺肥大症のお薬も基本的には病院で処方してもらうお薬です。

もしも「まずは市販薬で何か試したい」という方は、八味地黄丸や小建中湯といった漢方薬を試してみるのもよいでしょう。

八味地黄丸は「トイレを我慢できない」「口が渇きやすい」方に向いています。体力がある方が使うお薬です。体力がなくて疲れやすい方は小建中湯が向いています。他にも漢方薬はいくつかあるので、お店で相談してみるとよいでしょう。

 

3-2.尿漏れパッドを使う

とにかく尿漏れで染みができたり、臭いが広がったりするのをすぐに抑えたいという方は、尿漏れパッドがおすすめです。パンツの内側に尿漏れパッドを貼っておくことで、万が一漏れてしまったときにしっかりと尿をキャッチしてくれます。

仕事のとき、接待のとき、ぜったいに失敗したくない用事があるときにぜひ使ってみてください。尿漏れによる染みや臭いからすぐに解放されますよ。尿漏れパッドを使用するときは、ボクサーパンツのようなぴったりしたものを使うとズレにくく使いやすいです。

またパンツによっては前開きの部分が使えなくなることもあるので、お手洗いに行く際は少し注意が必要となります。

 

3-3.尿漏れ対策用のパンツを履く

尿漏れパッドは尿をしっかり吸収してくれるものの、パッドを貼っている違和感があったりトイレがしにくかったりというデメリットがあります。

そんなときは尿漏れ対策用のパンツを使ってみてはどうでしょうか。見た目は普通のパンツと変わらないのですが、吸水性に富んでおり染みにくいので、ズボンにまで染みができてしまうのを防げます。

 

4.まとめ

尿漏れは過活動膀胱や前立腺肥大症といった疾患が原因で起こることの多い症状です。過活動膀胱も前立腺肥大症も治療によって症状を和らげたり、症状の進行を抑えたりすることができます。尿漏れの悩みを持っているのは何も自分だけではありません。

気になったら早めに泌尿器科で検査をしてもらいましょう。治療をしつつ尿漏れパッドや尿漏れ対策用のパンツを使うことで、大事なときに染みができてしまうのも防げるでしょう。なかなか周りに相談しにくい悩みではありますが、放っておいてよくなることもありませんので、まずは泌尿器科の受診をおすすめします。

この記事の作者

木村 妃香里【薬剤師】
木村 妃香里【薬剤師】
薬学部を卒業後、一日に2,000人以上が来店する大型のドラッグストアで4年間勤務。「胃の調子が悪い」、「疲れが取れない」、「よく眠れない」などの誰もが抱えている、だけど気になってしまうような悩みの相談に乗ってまいりました。現在は「正しい情報を必要としている人に届ける」ことを目標に、日々健康や美容についての情報を発信しています。
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