おならは案外密かな悩みの種

仕事中や会議中の席でおならを我慢するのが大変だったりしている人がいます。
公共交通機関で移動中の際などは、なかなかその場を離れようもありません。
我慢するのは、便意を抑えるのと同じくらいの負担になっています。
おならの出やすい体質の人は、かくも苦労しているのです。
人には相談もしづらいのが、おならの特徴でもあります。
一人で自室にいる時なら盛大なラッパ音を響かせてどんなに臭くても気持ち良かったりもします。
そんな時ばかり都合良く出てくれないおならのために、手軽に出来る事を挙げてみました。
おならを止めると言う市販薬も出ていますが、まずはそれには及ばない方法を選ぶべきです。
基本は食事と運動と言うありきたりなものですが、それだけでもかなりの改善が期待出来るのです。

生活習慣で改める

・飲食の習慣を改める
男性のありがちな習慣に、ビールをがっと飲んでおつまみを一気に食べると言うのがあります。
ビールなどの炭酸飲料は炭酸ガスを胃腸に摂り込みます。
早食いをしていると食物と一緒に空気を飲み込んでしまいます。
これはおならを誘発するものになります。
ビールもいいですが、ガンガン飲まない事です。
食事も全般に次々と放り込む豪快さを満喫するのではなく、一つ一つをじっくり味わうようにしましょう。
その方が満腹感も得られて中年太りの予防や解消にもなるのです。

・運動する習慣を身に着ける
おならは誰でも出るようにはなってます。
ただ、それが少しずつ音も臭いも無く出ていれば何の問題も起こりません。
音が大きくなるのは、お腹に溜まり込んだガスが一気に噴き出るからです。
その原因は、腸が運動不足になっていて普段から少しずつ排出してくれないためなのです。
ウォーキングは、お腹に心地良い振動のリズムも与えられます。
腹筋運動も腸を動かす筋肉を直接、鍛えられます。
どちらも腰をひねりながらするとより効果的です。

・ストレスを解消する
何か重要なイベントが近づくとおならが出やすくなるタイプの人もいます。
これは緊張しやすい人で、尿意や下痢の原因にもなっています。
腸には神経が張り巡らされていますので、僅かな神経の刺激がそれをもたらしているのです。
これには伸びをしたり人気の無い所で大声を出してみたりするだけで、一気にすっきりしたりするものです。
長期的には人目を気にしない鈍感な人間を目指すのも良いでしょう。

我慢する習慣では改められない

時と場合では、おならを我慢するのもやむを得ないシーンもあるでしょう。
それも度を超すと、体には悪影響です。
排出されなかったガスは、血中に溶け込んで肝臓で解毒物質の対象になります。
肝臓に負担をかけ、さらに解毒しきれなかった成分が血中に溶け込んで体内のあちこちで悪さをするかもしれません。
一部は口から排出されますので、口臭の原因ともなります。
我慢が生活習慣になって慣れてしまうと、気付かぬうちに健康を蝕んでしまうのです。