自分らしく格好良くなろうとする時に多くの男性がハマりがちな、大きな落とし穴とは?
- 2019/01/11
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正月太り。それは幸せな時間の後に、まるで想定外の様な顔をして現れる現実主義なヤツ。いきなり出てくるくせに、しつこく付きまとってなかなか離れようとしないし、コイツが見え隠れするだけで女性からの視線もなんだか辛く感じてしまう厄介なヤツ。歳を重ねるごとに、一度出会ってしまったコイツと別れるのが困難になる、難儀なヤツ。
あなたは今年、コイツの出現を許してしまいましたか?ちなみに私は既に想定内のものとして受け入れる覚悟をして迎え撃ちしました。しかし退治出来る見込みは未だ立っておりません。
好きな食べ物とお酒が並んだ今回の年末年始は、もうヤツの出現に抗う事が出来ませんでしたからね。あまりに好きなものだらけで、今年はしばらく家から一歩も出ることなく飲み食いしていたくらいですから。
さて、そんな今回のテーマは、私が常にオススメしている「自分らしく格好良くなる」というのを実現する時にハマりがちな事についてです。
「自分らしい格好良さ」って?
「自分らしい格好良さを提案します」とお伝えした時に「自分はもう実践しているよ」と直球で返していただく事はそうそうありませんが、そういう事を言いたい雰囲気を感じる時はあります。
また、街中を歩いていて「あの人はああいうのが好きなんだな」と感じるくらい、好きなものや趣味が分かる格好をしている人というのはコンスタントに見つけられます。これらの人、私の経験上実は同じ考えを持っている事が少なくありません。
これらの人に共通するのは「自分らしい格好良さ」とは自分の好きなものや趣味を存分に表現するものだという様な考え方。好きなものや趣味を持つ事はとても良い事。でもそれを形にしてファッションでどんどん表現していこうとするのは、大人の楽しみ方としてはあまりオススメ出来ないのです。
落とし穴!?
「自分らしい格好良さ」を考える時にハマりやすいのがココ。自分の好きなものや趣味を色や柄、形にしてファッションにひたすら取り入れようとすると、大人のファッションとしては「頑張り過ぎな人」「ちょっと突き抜けちゃってる人」みたいな、取っつきにくい印象を与えてしまいがちです。
好きなものは好きな分、それを使ったものだとファッションでも際限なくやってしまいがちです。年末年始に好きな食べ物とお酒に囲まれ暴飲暴食(そ、それほどでも無いのですけど…)をした結果、今まさに正月太りと対峙している私の様に「やっちゃったヤツ」感が漂う訳です。これが「自分らしい格好良さ」を手に入れようとする際の落とし穴なのです。
自分らしさって自分で気付けなかったりします
好きなものほど、我を忘れて突っ走ってしまいがちですからね、つまりは程良くやりましょう。
…という話ではありません。実は好きなものや趣味を形にしてファッションに取り入れるという行為自体、加減の問題に関わらず大人のファッションではやり過ぎ感が漂ってしまうのです。大人の我々はそこからもう少し突っ込んで考えたいところ。ではどうするのか?
好きなものや趣味そのものではなく、好きなものや趣味を選ぶときの自分の価値観や考え方をファッションに反映してみて欲しいのです。誰でも、自分なりの考え方などを大切にしていたり、優先順位を高くしているはずです。好きなものや趣味が無くても、これは誰にでもあるもの。そこを楽しみながらファッションに反映するのが、大人こその着こなしだと思うのです。
自分なりの価値観や考え方って、毎日の中ではごく当たり前に感じ、それを元に行動しているものなので自分で気付くというのは難しい場合があります。例えば私はファッションの専門家ですが、大学は理系で学びました。理系だと、外見よりもその中身のスペックで物の良し悪しを決める傾向が強い人が多いんです。パソコンや携帯、自転車や車などもそうですし、食器や歯ブラシなどなど、自分に関わる全てを、理系ってスペックにかなり重点を置きます。ただ、私は外見が良ければスペックはかなり目をつむってきました。こういう価値観、優先順位が普通だと思っていましたが、大学の頃の仲間からはかなり異色なタイプに見えていた様だ、というのをかなり後になって気付きました。
とまあ、こんな風に自分の事って自分では意外に分からないもの。そこで人生経験を積んだ大人だからこそ自分を客観的に見つめた上での、自然な自分らしさを自覚した着こなしが格好良いと思うのです。ぜひ、この視点で服選びをしてみて欲しいと思います。