冬の定番「ダウン」の使いドコロを知って冬のお洒落を格段にアップする方法
- 2017/12/01
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関東の寒さは板についてきました。
朝のひんやりした空気なんてやはり、冬らしさを感じますよね。私は比較的寒い地域で育ったので、寒さへの耐性はあるものの寒いものは寒い!ぬくもりが欲しい季節です。
そんな冬の服で、男性ファッションを悩ませるものがあります。正確にいえば、それを着ている男性よりも周囲の人たちが悩ましいといえるかもしれません。
着ている本人は自分の姿って目に入らないけど、周囲の人はその人に関わる限りは目に入ってきますからね。
それは何か?ズバリ、ダウンです。
冬といえばダウン、というくらいに定番の服ですよね。ダウンジャケットとかコート、最近はベストもあってとても身近になりました(それらをまとめて、ここでは「ダウン」と呼ぶことにします)。でも「お洒落なファッション」という視点ではこれらのダウンは着こなしに注意が必要なのです。
ダウンの季節感を確認する!
こういったダウンの服は、まさに防寒性を高めるために作られた服ですから、真冬向きです。一年の中で最も寒い時期に着る服とも言えます。これ、結構重要なのです。
冬で1番寒いのは2月頃ですよね。その頃と比較すると11月とか12月は、まだそれほど寒くないのです。つまり、11〜12月はまだダウンの出番ではないのです。むしろ、11〜12月のダウンは「暑そう」に見える事さえあります。だって現代に生きる我々は常に外にいる訳ではなく、移動中でさえ車やバス、電車という暖房のある乗り物があるのですから。暖房の効いたバスや電車の中で、ダウンを着て汗だくの人って見たことありますよね?これは、季節感がずれている服装に見え、お洒落とは言えないのです。
お洒落を楽しむならやはりこの季節感を味わえる服装というのも醍醐味のひとつですから。「とりあえず寒くなったらダウンを着とけばいいか」なんて発想では、お洒落とは言えないのです。
ダウンの印象を意識する!
男性と異なり、服装のバリエーションが多い女性はこの季節感にも敏感で、気温の変化に合わせて細かく着こなすことも出来るので「寒くなりきっていない季節のダウン」を着ている男性にはお洒落要素を見出せません。
また、このダウンは服装そのものの印象も偏りがちです。イメージで言えば暖かそう、ということ以外にも
・ボリューミー
・モッサリ
・野暮ったい
みたいな印象が、定番的にあります。これはダウンフェザーを詰め込んで膨らんでいる服の仕方ない部分とも言えます。機能優先でできた服という面もありますから。だからこそ、こういう印象を持たれるという事を前提にした着こなしを考えないと、お洒落から遠のく危険がありますよね。
ボリューミーなので、全身としてはなるべくスラッと見える工夫をしないと単に着膨れしたオッサンです。
モッサリした印象があるので、素材や色でもメリハリを付けるなどの工夫をしないとボヤけた印象の着こなしになります。
野暮ったさの印象があるので、その他の服のサイズバランスも考えないと「寒い季節にとりあえず暖かくなる服を着ているだけのオッサン」になってしまいます。
使いドコロを考える!
では、どうするのか?細かい着こなしのテクニックをあーだこーだする前に意識したいのはダウンの使いドコロです。
まず、やはり基本は1年で最も寒い時期に着るという事。つまりダウンは1年を4分割したうちのひとつ「冬」という大まかな分け方の時期に着るよりも、もう少し細かく分けて1〜2月の寒い季節に着る服という事です。もちろん、地域差とか本人の寒がり具合はありますけどね。
次に、いくら寒い時期とはいえ、基本的に寒い外に出ている時間が少ないのなら着なくても良いということです。休日のデートをする時に、家から自分の車で出かけて、水族館に行った後に映画を観てレストランで食事をし、また車で帰ってくる。なんていうスケジュールなら、ほとんど外にいないのですから、わざわざダウンを着る意味が薄れます。夜景をじっくり眺めるにしても、真冬に長い時間外で眺めるのは、ガマン大会に近くなってきちゃいます。
さらに、インナーで着られるダウンはさらに要注意です。1番外に着るダウンジャケットやダウンコートなら、暖かい室内に入ったら当たり前の様に脱げば良いですよね。しかし最近よくある様な、普通の上着の下に着られる、比較的ボリュームを抑えたダウンベストなどは一度着てしまうと、それを脱ぐためには上着も脱がなければいけません。で、また着るのも同じです。つまり、脱いだり着たりするその行動自体が野暮ったくなりがちなので、基本的には「着たままでも良い様なシーン」で着ることを意識した方が良いですね。
ダウンは暖かいからこそ寒い時期には本当に大活躍します。でも、そこに甘えてしまうとお洒落から遠のいてしまう危険があるんですね。つまりダウンはいつも着るものと考えるのではなくポイントを絞って着る、という意識を持つ方が良いということです。この意識を持つだけでも冬の着こなしは格段にアップします。「冬の間中、ダウンを着っぱなしのオッサン」から、「冬でもいろんなシーンに合わせて服の着こなしを楽しむお洒落オヤジ」になって、ぜひ冬も満喫して欲しいと思います。