まずはウイングチップの革靴

革靴といえばフォーマルなビジネスアイテムというイメージをもっている男性が多いかもしれませんが、革靴をお洒落に履きこなせる様になると、お洒落度数が格段にアップします。日本人の中高年サラリーマンがビジネスカジュアル的なファッションをしようとすると、どうしても昔のフライデーカジュアルや「ゴルフへ行くお父さん」になりがちですが、カッコいいおじさんは、カジュアルにも革靴で気合いを入れます。上下ユニクロにスニーカーでも決して悪くはありませんが、攻めていくスタイルに挑戦するのであれば、ここは革靴をいかにカジュアルで履きこなすかが重要になります。

「カジュアルな革靴」と聞くと、ファッションに無頓着な男性は「ホーキンスのエアクッション」の様なものを想像しがちです。もちろん、ソールが厚めのホームセンターでよく見るおじさん靴も一つのスタイルですが、大人の色気を残すイタリアンなビジネスカジュアルスタイルとしては、「ウウィングチップの革靴」をお勧めします。通常、ビジネスで使用する革靴は、「黒かこげ茶」「プレーンチップ」が定番ですが、トラディショナルな装飾が施されたウイングチップは、つま先部分に羽根の形で切り返しがついており、これがウイング(翼)と呼ばれる由来です。つま先部分が無数の穴による装飾があるのは、もともとは湿気取り用の穴であった名残りだそうです。「茶系のウイングチップ」を一足持っているとオフィスカジュアルスタイルが一気に映えます。

スウェードのチャッカブーツ

カジュアル革靴といえば、前述のウイングチップよりも誰もが抵抗なく履けるのが「チャッカブーツ」です。スウェード素材で、色もブラウン系だけでなく、紺やベージュなど幅広い色から選べる点も合わせやすさの理由でしょう。スウェード素材は、秋冬だけのアイテムというのはもう古く、現在は季節に関係なく使用できるため、大人の休日用に一足持っておいて損はない靴と言えます。

ダブルモンク

フォーマルな印象があるモンクストラップの革靴ですが、カジュアルにも使えます。モンクストラップといえば、プレーントゥでシューレースがない分、ビジネス向きと思われますが、ストラップのインパクトがモードな印象を与えます。さらに個性が際立つのが「ダブルモンク」です。ジーンズやチノパンに合わせることによって、スタイリッシュになるので、最初は抵抗があっても一度合わせてみると、その汎用性の高さに誰もが驚きます。

ダブルモンクシューズは日本でも急激に普及し始めているので、「カジュアル革靴初心者」の男性にもお勧めです。シューレースがなく、脱ぎ履きしやすい革靴なので、スリッポンの様にカジュアル要素はもともと強めです。カジュアルファッションに合わせて気軽に脱ぎ破棄できるように、耐久性の面でも本革のものを選び、長く使うためにも、ビジネスシューズと同じ様に愛着を持って手入れをすることをお勧めします。