南北首脳交流とこれからのニッポン

  • 2018/05/08
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一緒に軍事境界線を越えた南北首脳

2018年4月27日、朝鮮半島の南北軍事境界線において、北朝鮮の金委員長と韓国の文大統領が手を握り合ってお互いの施政下を往来するシーンが全世界に生中継で流れました。このシーンを見ながら最初に思ったことは、勝手に北に入ってよいの? ということでした。

金委員長が南側に入るのは、そもそもそういう形式だったため当然です。しかし、文大統領が北朝鮮側に入るという前提はありませんでした。つまり、北へ入る手続きがなされてはいなかったと考えられます。そんな中、伝えられているところでは文さんが「私はいつ北へ行けますか?」と問い、それに対して金委員長が「それでは、いま行きましょう」と応じたというものです。

一緒に軍事境界線を越えた南北首脳

考えてみれば、北朝鮮においては、すべてが金委員長の意思で決まるわけです。手続きも何も、金委員長がOKといえば、それに勝るものはありません。しかし、これが逆だったらどうでしょう。

韓国側に入る予定がない金委員長を、文さんが勝手に連れてくるということは、たとえ一歩といえども困難な気がします。さすがの韓国でも、そこまではできないのではないかと。

ともあれ、このシーンは国内メディアでも繰り返し放送され、握手の仕方などについても詳細に解説されていました。また、晩餐会での平壌冷麺について、グルメレポートのような報道もあったようです。北朝鮮側が見せる姿勢に、これで世界平和が訪れるかのような好意的な論評が目立ちます。

雪解けムードは結構なことですが、日本のメディアまでもがお祭り騒ぎなのは、違和感を覚えるところでもあります。拉致問題など、何も進展していない現実が思い浮かぶところです。

 

ノーベル平和賞の行方とは?

そんな中、今回の南北首脳会談に絡んでノーベル平和賞の話題が再燃しています。昨年来、北朝鮮に急接近する文大統領を評して、ノーベル平和賞を狙っているのではないかとする論評が出たり入ったりしていました。今度は、トランプ大統領にノーベル平和賞の授与をという声です。

ノーベル平和賞の行方とは?

まずは、その文大統領が、トランプ大統領の半島問題に対する功績をもってノーベル平和賞に値すると持ち上げました。

そして、アメリカ共和党の議員らも、トランプ大統領をノーベル平和賞に推薦したとの報道が流れています。一連の北朝鮮に対する強硬政策が、金委員長を対話路線に引っ張り出し、北朝鮮の核開発・弾道ミサイル開発を打ち砕いたというのがその理由のようです。

もっとも、米朝首脳会談も実施されていない現時点では、この先の動向も不透明な部分が多く、ノーベル平和賞の話が具体化するとはいえない状況です。

一方で、急転直下の終戦モードまで態度を変えている金委員長にノーベル平和賞をという声まで上がっており、ノーベル平和賞の選考も大変だな?という感じです。

それはともかく、この南北融和ムードが示すものは、南北統一の機運が高まっていることであり、北朝鮮も韓国も、アメリカや日本を喜ばせることが目的でないことは確かでしょう。つまり、高麗民主連邦共和国になるのかどうかは別にして、その統一国家が核武装して弾道ミサイルを持った国である可能性は否定できないとの見方も有力です。
その統一国家が核武装して弾道ミサイルを持った国である可能性は否定できない

とはいえ、韓国国民の間に、統一した場合のリスクが大きすぎるとの声が少なくないこともあり、簡単に統一が実現されるともいえない状況にあります。早期の統一が実現するか否かは、その声をかき消すほどのプラスイメージを韓国政府が作れるかどうかにかかっているようです。

この状況で、日本のオヤジにできることはそうそうありません。日本政府に冷静な対応を求めるくらいでしょうか。米朝首脳会談が実現するのか、そこで何が話されるのかを注視することに変わりはありません。

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