中国の領土問題は日本の尖閣諸島問題だけじゃない!いろんな国と領土問題を抱えている
- 2017/12/02
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中国の領土問題
中国の軍事力はどんどん向上し、軍備拡張を推し進めています。すでに中国の国防費はアメリカに次いで世界第2位の規模です。それだけの軍事力拡張を推し進める理由は、中国の領土問題があります。日本とは、尖閣諸島の領土問題が中国との間で対立しています。しかし、中国は日本の尖閣諸島問題以外にもさまざまな国・地域と領土問題を抱えているのです。そこで今回は、中国が抱えている各国・各地域との領土問題について紹介していきます。
台湾との領土問題
中国の領土問題として有名なのが台湾です。台湾を実効支配しているのは中華民国ですが、中国は台湾も自国と主張しています。そのため、中国は「一つの中国」を原則としており、二重承認を認めない立場です。台湾を巡っての領土問題は、中国共産党と中国国民党との内戦まで遡ります。日中戦争では手を結んだ両者だが、太平洋戦争が終わると再び争うことになります。結果、中国共産党は中華人民共和国の成立を宣言し、中国は中国共産党が手にしました。その一方で、中国国民党がたどり着いた場所が台湾であり、現在も実効支配しているのです。
モンゴルとの領土問題
中国はモンゴルとも領土問題を抱えています。モンゴルの外蒙古(ゴビ砂漠の北側)に当たる地域は中国の領土だと主張しているのです。実は19世紀ごろまでは外蒙古は清朝の支配下にありました。辛亥革命によって独立したのですが、清朝の頃の話を持ち出して自国の領土と主張しているのです。ちなみに、台湾もまた外蒙古を自国領土と主張しています。
東シナ海・南シナ海の領土問題
中国は、東シナ海・南シナ海でも領土問題を抱えています。1992年に中国は領海法を制定し、尖閣諸島や西沙諸島、南沙諸島などを中国の領土と明記し、自国領土と主張しているのです。尖閣諸島は日本との領土問題であり、実は台湾も自国領土を主張しています。尖閣諸島の領有権の主張は、尖閣諸島周辺の海底にある石油や天然ガスなど大量地下資源が関係しています。地下資源の可能性が確認されてから、突然中国・台湾は領有権を主張してきたのです。南シナ海での領土問題はさまざまな国が絡んで領有権を主張しています。南沙諸島に至っては、中国・台湾・ベトナム・マレーシア・フィリピン・ブルネイが領有権を主張しているのです。
各方面に領土問題を抱えている中国
他にも中国が抱えている領土問題はまだまだあります。ブータンやインド、ネパールなどとも領土問題を抱えているのです。中国は全方位、各方面に対して領土問題がある状況なのです。中国が軍事力を向上させ、軍備拡張する理由がよくわかります。中国の習近平国家主席は「一帯一路」構想の実現を目指しています。「一帯一路」構想が現実は言わばシルクロードの形成です。この「一帯一路」が現実となり、中国が制海権を手にした時、領土問題がどうなっていくのが心配です。日本も尖閣諸島の問題をしっかりと片付けておくべきでしょう。