ウズベキスタンの経済に注目!日本企業の進出もあり得る!?
- 2018/12/24
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ウズベキスタンとは?
ウズベキスタンは中央アジアに位置しており、旧ソビエト連邦の共和国です。世界で2カ国しかない「二重内陸国」であり、海にたどり着くまでに最低2回国境を越える必要があります。
ウズベキスタンは、近年堅実な経済成長を遂げており、注目すべき国の1つです。実は、日本とも縁のある国であり、今後日系企業が進出する可能性も十分あります。今回は、そんなウズベキスタンの経済や日本との関係について紹介していきます。
堅実な経済成長を遂げているウズベキスタン
ウズベキスタンは、とても堅実な経済成長を遂げてきています。ソビエト連邦が崩壊し、独立した際のウズベキスタン経済は芳しくありませんでした。これは、社会主義経済から資本主義経済への転換期だったからです。
しかし、資本主義経済へ移行し、1997年以降は順調な経済成長を遂げています。とくに、2007年以降は7%~9%前後の高水準の経済成長を遂げてきたのです。2017年はやや落ちたものの、5%前後の経済成長となっており、プラス成長が続いています。
ウズベキスタン経済を支えているのは?
ウズベキスタ経済の堅実な経済成長を支えているのは、「天然資源」が挙げられます。ウズベキスタンは、世界有数の資源大国です。金や石炭、天然ガスなどを有しています。金の埋蔵量は世界第4位、石炭の埋蔵量は世界第10位など、豊富な天然資源を保有しているのです。
しかも、未開拓の石油や天然ガスの資源がまだあるとされています。そのため、石油や天然ガスなどエネルギー関連事業への投資が多く、今後もウズベキスタン経済を支えていくことでしょう。
ただし、天然資源に大きく頼っているため、天然資源の価格変動によるリスクがあります。その点が、ウズベキスタン経済の今後の課題であり、産業の高度化が求められています。
ウズベキスタンと日本の関係
実は、ウズベキスタンと日本の関係は、国交樹立の前からあります。まだソビエト連邦の時代に、第二次世界大戦後のシベリア抑留で、多くの日本人がウズベキスタンなど中央アジアに連行されているのです。そのため、ウズベキスタンでは当時から日本人との交流があり、親日国とされています。
また、2002年にはウズベキスタンのカリモフ大統領(当時)が来日しており、小泉純一郎内閣総理大臣(当時)と会談し、「日本とウズベキスタンとの間の友好、戦略的パートナーシップ、協力に関する共同声明」の発表と署名がされています。
そして、2006年には日・ウズベキスタン技術協力協定、2008年に日・ウズベキスタン投資協定が署名されており、緊密な関係となっているのです。
ウズベキスタンに日本企業が進出!?
日本企業のウズベキスタン進出の可能性が高くなっています。実は、緊密な関係を築いてきた日本とウズベキスタンですが、あまり日本からウズベキスタンへの民間投資はされてきませんでした。
この理由は、ウズベキスタンでは国有企業を守るため、厳しい外貨管理規制がされており、輸出入手続きも複雑にされていたのです。そのため、日系企業の進出があまり進んでいませんでした。
しかし、近年は経済システムの自由化や投資環境の改善を目指しており、為替レートの統一や外貨兌換・持出しに対する制限の撤廃がされています。ですから、日本企業がウズベキスタンに進出するチャンスとなっているのです。
ウズベキスタン経済には今後も注目すべき!
ウズベキスタン経済は、天然資源を支えにして堅実な経済成長を遂げてきました。未開拓の石油や天然ガスもあり、まだまだ順調な経済成長をしていくことが予測されています。
そんなウズベキスタンですが、日本とは古くから縁があり、緊密な関係を築いてきています。しかし、厳しい外貨管理規制などにより、日本企業の進出はあまり積極的ではありませんでした。
だが、ウズベキスタンは経済システムの自由化や投資環境の改善を目指しています。そのため、民間投資しやすい環境になる可能性が高く、日本企業が進出するチャンスでもあります。日本だけでなく、海外からの投資がしやすくなれば、ウズベキスタン経済はさらによくなることでしょう。今後のウズベキスタン経済に注目です。