電話はもはや若者の死語になりつつある。
- 2017/04/10
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ある店長さんの悩み
新たにオープンした商業施設テナントに入ったショップの店長さん。
しばらく他店舗の応援はあるものの、自前でもオープニングスタッフをそろえなければならない。
そこでとりあえず「求人広告」を出すことにした。
厳しい売り手市場の中、幸運にもなんとか数件の応募があった。
やれやれと思いながら1件ずつ電話で面接日程と意思の確認をしようとしたところ、「……ん?」「……あれ?」「……なんだこりゃ?」
なんと一人の応募者も店長さんからの電話に出てくれなかった、というのである。
まさかと思ったけど思い当たるフシが
これはつい先日、オジサンが実際に受けたビジネス相談の一コマである。
この店長さん、困り果てたあげく「うちの出した求人広告に原因があるのではないか」とわざわざ門外漢の自分にまで、助けを求めにいらっしゃったというわけだ。
昔、この手の求人広告に埋もれて仕事していた立場から、原稿に2、3点の修正は加えてみたものの、どう考えてもそれが根本的な理由でないことは、自分も、店長さんもうすうす感じている。
ここでふと、自分の頭によぎるものがあった。
「そうだ、そんな話を最近他でも聞いたことがあったぞ」
そこで店長さんといっしょに記事検索をし、見つけたのが
電話は嫌い、非通知出ない 人事も驚く今どきの就活生 : NIKKEI STYLE
である。
スマホは電話をするアイテムではなくなった
記事の詳細は割愛するが、とにかくイマドキの若者たちは「電話がイヤ」で仕方ないのだ。
本命の会社からでも、就職ガイダンス案内でも、相手がなんであっても、
「知らない電話には出ない」
「何時にかかってくるかわからない電話は出ない」
「アポはメールに限る」
「電話は不快にすら感じる」
という。
これではバイト募集程度の問い合わせ電話に出てくれないのも無理はなかった、というわけだ。
いまやスマホは電話をするアイテムではなく、SNSの手段、携帯カメラとしての役割に大きく様変わりしたということを、オジサン世代に再認識させた一件だった。
「電話のマナーがなっていない」と怒鳴る前に
さて、この春職場に入ってくるフレッシュマンはどうだろうか。
教育係に指名した若手社員はきちんとしつけて……はくれないだろう。残念ながらみな似たり寄ったりである。
そこで中間管理職のあなたが怒鳴るのは簡単だ。
しかし「文化のないところにマナーは育たず」であり、根気よく教えるしか手立てはない(いっそ、精神衛生上使わせないという手も)。
電話、FAX、デスクトップPC……。
オフィス用品の使い方を一からレクチャーしてくれるサービス、今あったら成功するかもしれないね〜。