食べることは「作業」である

「美味しく食べて楽しく痩せたい！気づいたらお腹の贅肉がスッキリ減ってる！そんなダイエット方法を知りたいです！」

このような考えを持っている人は今すぐこの記事は閉じましょう。残念ながらあなたの望みを叶えることはできません。

ハッキリ言ってしまえばダイエットとは食事制限です。ダイエット中は悲しい事ではありますが食事を「作業」として認識し、あくまでも健康に生きる事を優先させて味や楽しみは二の次とすべきなのです。

今回はそんな「作業としてのダイエット食」について解説していきます。ダイエットはいかに楽に進めるか、ではなく、いかに素早く終わらせるか、を考えた方がよっぽど効率的なのです。

食事は安く・短時間で済ますべし

カロリーの低い食事というのは基本的に味気ないものです。そんなダイエット用の食事を手間暇かけて作るのは気が滅入りますよね。もちろん奥さんや彼女に作ってもらうのもなんとなく気が引ける事だと思います。

ダイエット中の食事は「作業」だと述べましたが、作業として食べる料理はもはや「餌」と言い換えることができるかもしれません。あくまでも生きるために必要な栄養素を摂取するだめだけの物です。

ちょっと極端な表現ではありますが、そのくらいに認識しておいたほうが精神的に楽なのです。

ダイエット中の食事はいかに安く・短時間で用意するかがポイントです。正直なところ、痩せるための食事にお金なんか掛けていられません。だって何も食べなければそもそもゼロ円なんですから。

ダイエット中は加工食品を上手く使い、手間を掛けないようにします。特にタンパク質はダイエットしながらでもある程度の量を確保する必要があります。タンパク質確保が上手い人というのはダイエット上手なのです。

困ったら食べるべきタンパク質源

簡単便利なタンパク質系加工食品といえばサラダチキンが真っ先に思いつきますね。サラダチキンはダイエット用として大正解であり大正義です。ただし、ごく一部の商品には後から人工的な脂が注入されている場合があります。念のために購入時は成分表をチェックしましょう。

その他、無脂肪ヨーグルトや竹輪もタンパク源として優秀です。竹輪（かまぼこなど）は脂質が少なく魚由来の高品質なタンパク質を摂ることができます。下手なプロテインバーを買うより竹輪をもぐもぐした方がよっぽどダイエット向きなのです。

豚のヒレ肉や鳥の胸肉もダイエット中の大定番ですが、ぶっちゃけ調理が面倒くさいですよね。暇な時に使うのは良いですが、忙しい時はやめておきましょう。ただでさえシンドいんですから。

その他、サバ缶も是非活用して頂きたい食材です。サバ缶についてはその詳細を後述します。

フルーツは良質な糖質？

次にダイエット中の糖質についてもちょっと触れておきましょう。糖質は人間の体を動かすエネルギー源ですから、ケトジェニックダイエット（糖質制限ダイエット）をしていない限り、ある程度の量は摂らなくてはいけません。

ただし、糖質は量よりもむしろGI値が問題になります。GI値とはその食品がどれだけ急激に血糖値を上げるかを数値として表したもので、GI値が高い糖質はエネルギーの持ちが悪い上にインスリンを無駄に分泌させる分、脂肪も合成させやすいのです。

GI値が低く一番簡単に摂れる糖質は「生の果物」です。特に皮のまま食べられるリンゴ等は最高ですね。フルーツは食物繊維を多く含んでいるため意外とGI値が低いのです。ただし、果汁だけを飲むのはNGです。また果汁100％のジュースもダメです。噛んで食べる「生の果物」でなくてはいけません。

サバ缶で良質な脂とタンパク質をゲット！

最後に改めてサバ缶に話しを戻しましょう。
サバ缶はトレーニーにとってもダイエッターにとっても間違いなく、トップクラスの優秀な食品と言えます。

サバ缶は安い・美味い・手軽・保存できる・栄養価が優れている、とあらゆる面で最強の食品。特にダイエット中にこそ積極的に摂りたいDHAやEPAといった脂質を豊富に含んでいますから、更なるダイエット効果増も狙えるのです。

サバ缶には主に「水煮」「味付き」「味噌煮」の三種類があります。これらをカロリー順にならべると味噌煮＞味付き＞水煮となりますが、その理由は含まれる糖質の量に依る部分が大きいのです。

これら三種類のうち、痩せたいのであれば水煮一択となります。水煮とは言え実際には「塩煮」ですから味はついています。水煮のサバ缶を皿に出し、レンチンしたところに生姜をのせてポン酢でも垂らせばかなり美味しく頂けます。

手間も掛からず栄養バッチリ。ダイエット中の夕食のおかずとして毎日食べて欲しいくらいですね。