筋トレしてなくても有効?プロテインはダイエットに効果的なのか
- 2017/11/16
- ボディメイク
- 557view
- ダイエット/メタボ
- ダイエット
- プロテイン
- メタボ
- 体脂肪
- 健康
- 食事
ダイエットに必要な「忍耐力」
自分の意に反して太ってしまった人、体脂肪が増えすぎてしまった人。その最も大きな原因は「食べ過ぎ」にある事は疑うまでもありませんね。消費カロリーに対して摂取カロリーが多すぎることが体脂肪増加の最大の要因なのです。
何か問題を解決するにあたって、その原因がハッキリしているというのはとても良いことです。食べ過ぎが原因なのですから、食べる量を減らせば済む話です。単純に消費カロリーよりも摂取カロリーを減らせば体脂肪は自然と減っていきます。
ところがです。この「食べる量を減らす」という行為は本当に本当に難しいのです。食事というのは我々の生活の根幹を成すものであり、食欲は三大欲求の一つでもあります。
人間が何かを我慢しようとする場合、そこには「意思の力」が必要となります。そして最新の研究では意思の力は有限であり、普段の社会人生活において既に精神力が消耗仕切っている我々オヤジ世代にとっては、食欲を無理やり抑えつけるだけのメンタル的余力はほとんど残されていないと考えるべきなのです。
自然と食欲を抑制できる「ホエイ・プロテイン」
そこで次のアイディアとして浮かぶのが「自然と食欲を軽減する方法は無いのだろうか」という考えですね。
実はこの問いに対する一つの有力な答えが「ホエイ・プロテイン」なのです。ホエイ・プロテインは筋トレ好きの人であれば既にご存知かと思いますが、牛乳から作られたタンパク質サプリメントの事です。水や牛乳に溶かして飲むことによって、美味しくタンパク質を大量に摂取することが可能となります。
このホエイ・プロテインには食欲を抑制する効果があることが、今年発表されたばかりの最新の研究・調査結果によって明らかとなりました。
研究を行ったのはテヘラン医科大学のチームで、彼らによると3ヶ月以上の長期的なホエイプロテインの摂取により明確な食欲抑制効果が確認されたそうです。ただし数週間程度の短期ではほとんど意味はなく、また、食事の45分前までにホエイ・プロテインを摂取する必要があるとのことです。
ホエイ・プロテインが食欲を抑える仕組み
ではなぜホエイ・プロテインを飲むと食欲が減衰するのでしょうか。その仕組みをとても簡単ではありますが解説しておきましょう。
ホエイ・プロテインを飲むと胃ではGLP-1やレプチンの量が増加します。また、血液中のインスリン濃度は上昇し、腸ではグレリンの量が減少します。グレリンは食欲を司るホルモンの仲間であり、GLP-1やレプチンの増加やインスリン値の上昇は脳の視床下部において食欲を低下させる働きに繋がっています。
ホエイ・プロテオインは吸収も比較的早く、飲んでから数十分後にはこれらの効果が明確に現れ始めます。胃・腸・血液の三ヶ所から脳にアプローチすることによって食欲が抑え込まれるのです。
ハードゲイナーとホエイ・プロテインは相性が悪い?
ホエイ・プロテインを食前に飲むことが過剰な食欲を効果的に抑制してくれる。この事実に対して「しめた!」と思う人もいれば、逆にショックを受けてしまう人もいるかもしれません。
いわゆるハードゲイナーと呼ばれる「極めて太りにくい人」の場合は、どうやって効率的にタンパク質とカロリーの摂取量を増やそうかと日々腐心しているはずです。
ホエイ・プロテインは飲み物としてたくさんの栄養を簡単に摂取できるわけですからハードゲイナーの味方だと考えるのが一般的です。しかし、ある意味間違ったタイミングでホエイ・プロテインを飲んでしまうと逆に食欲が減衰してしまう事になりかねないのです。自分の食欲以上のエネルギー摂取が求められるハードゲイナーにとってこれは致命的とも言える深刻な状況です。
ハードゲイナーの人は、食前にはプロテインは絶対に飲んではいけません。筋トレの後に糖質をしっかり含んだプロテインを飲み、その数時間後にメインの食事を摂るよう心がけましょう。
悩みは人それぞれ。痩せたい人も、体をデカくしたい人も、それぞれ自分にあったホエイ・プロテインとの付き合い方があるのです。