筋トレと栄養の誤解を解く!40代オヤジは安心してプロテインを飲もう
- 2018/02/21
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プロテインは骨を溶かす?!
ご存知の方も多いかもしれません。以前から「タンパク質を多く摂りすぎると骨が溶ける」という考えは、実は意外な程多くの人の間に浸透していました。
タンパク質摂取は筋トレ愛好家達にとっては永遠のテーマであり使命とも言える大切な行為ですが、その一方で骨を脆くしてしまうのでは大問題となります。正に「肉を切らせて骨を断つ」の真逆と言えますよね。
しかし、実はこの説を明確に覆す実験結果がようやく2018年になって示されました。今回はタンパク質が骨を溶かすという考えになった原因と、タンパク質が骨に与える本当の影響について解説していきましょう。
酸性食仮説とは
そもそもなぜタンパク質、プロテインの摂取が骨にダメージを与えるという説に繋がったのでしょうか。その背景には「酸性食仮説」というものが存在しているのです。
この酸性食仮説とは、その名の通り「酸性」の食べ物(肉や魚ですね)を多く摂ると体内のカルシウムが多く尿などによって排泄され、そのため骨の中がスカスカになってしまうという考え方を指します。実際、プロテインや肉、魚などを食べるとそれを消化しようとする際に体内では「酸」が発生します。これが骨に対して悪さをしているのではないかと疑われたわけです。
実験と検証の結果 濡れ衣は晴れた!
では、実際にタンパク質の多量摂取によって骨は脆くなるのでしょうか。サウスダコタ州立大学で行われた実験では、一日84gのホエイプロテインを6ヶ月に渡って摂取するグループと、プロテインを摂取しないグループに男女を分け、その後の骨のコンディションが比較されました。
その結果はなんとホエイプロテインを摂取したグループの方が有意に骨密度が高くなっていたのです。
この研究の後にも別の研究グループが条件を変えてプロテインと骨との関係について実験を繰り返しましたが、プロテインに骨を脆くするという作用は確認されませんでした。よってここに、タンパク質が骨を溶かすという疑いは完全に払拭されることとなったのです。
これまでタンパク質を摂りすぎると骨が脆くなって危ないと考えていた人にとっては朗報ですね。というよりもむしろ「無断な時間を過ごした!悔しい!」と感じているかもしれませんね。
タンパク質を手加減しながら摂っていた人は、これからは思う存分摂りまくりましょう。プロテインはもちろん、肉でも魚でも、カロリー過多にならない限りは好き放題摂って頂いて構わないのです。
タンパク質を安定的に補給する考え方
というわけでタンパク質はガンガン摂っていきましょう。40代や50代のオヤジ世代にとっては骨が脆くなるというのは看過できない現象だったわけですが、もうそんな心配はいりません。タンパク質は全くの無罪だったのです。
ただ、筆者の周りにもどうしてもタンパク質の補給量が足りない、上手く摂取できないという人が結構います。特に食が細い人に多く見られる傾向ですね。
このような人達はまず朝にタンパク質を20g~30g必ず摂ることを意識しましょう。朝は多くの人が時間がなくバタバタしています。そんな中、肉や魚、卵などを悠長に調理していられない人がほとんどでしょうし、だからこそタンパク質摂取の機会が減ってしまっているのです。
そこで、こんな時こそプロテインの出番です。プロテインにはだいたい70%前後のタンパク質が含まれていますから、これを30g溶かして飲めばそれだけで目標はクリアできます。特に減量などしていない人であれば水ではなく牛乳で割るのも良いですね。脂溶性ビタミンやミネラル、そして牛乳に含まれるタンパク質まで摂ることができます。
プロテインであれば振って飲むだけですから片付けまで含めて3分もあれば十分です。これなた誰でもできるでしょう。