プロ野球も大詰め!クライマックスシリーズをおさらい!
- 2018/09/02
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謎の多いクライマックスシリーズ
プロ野球ファンであれば、クライマックスシリーズが何たるかは聞くにも及ばないことでしょうが、世の中、そんな人ばかりではありません。
今年も例年通り高校野球で盛り上がった人でも、プロ野球になるとチーム名も全て言えなかったりしたって珍しくもありません。
ましてや最近になって導入されたクライマックスシリーズの仕組みなどは、ややこしくて知りたくもなかったりするかもしれません。
確かリーグで3位のチームが、クライマックスシリーズのおかげで日本一になったチームがあって物議を醸したこともあったようです。
何でそんな面倒なことを始めたのか、その経緯を探ってみればクライマックスシリーズを見る目も変わることでしょう。
また、良くはわかっていないクライマックスシリーズならではのルールもあるはずです。
コンセプトは消化試合の解消
プロ野球はサッカーと違って、年間150近くにも及ぶ試合数を抱えています。
早ければ9月中にもリーグ優勝が決まってしまうシーズンだってあります。
その場合、10月の丸一カ月間は消化試合を延々とこなすことになっていたのです。
・発端はパ・リーグから
人気のセ・リーグではそれでも客もそこそこ入ってくれていたのでしょうが、パ・リーグではそうはいかなかったのです。
そこで2004年からリーグ3位までのチームが参加するトーナメント式の優勝決定シリーズを設けたのです。
これによってリーグで3位に入れば、優勝の可能性も残せることになり消化試合も減ることにはなりました。
優勝決定シリーズも注目を浴び成功を収めたのです。
・セ・リーグも追随
パ・リーグでの優勝決定方式の人気ぶりを参考にセ・リーグでも2007年から導入されました。
そこで両リーグ統一のプレーオフのネーミングを公募したのです。
その結果、クライマックスシリーズが選ばれたのです。
クライマックスシリーズの試合方式
・ファーストステージ
まず、リーグ戦2位のチームと3位のチームで最大3試合行われます。
場所は全て2位チームのホームとなります。
2勝したチームが勝利チームになります。
引き分けが発生し3試合終わった時点で1勝1分1敗もしくは3分の場合は、リーグ戦2位チームの勝利となります。
・ファイナルシリーズ
ファーストステージの勝者とリーグ戦優勝チームとの間で最大6試合行われます。
場所は全て優勝チームのホームとなります。
優勝チームには、あらかじめアドバンテージとして1勝が与えられています。
その上で4勝したチームが勝利チームになります。
引き分けが発生した場合は、ファーストステージと同様の扱いとなります。
導入初年度の2007年クライマックスシリーズでは、アドバンテージ制の無い5試合で行われました。
しかし、リーグ戦の優勝が軽視され過ぎるとして、その後変更されたものです。
・中止も有り得る
悪天候などによって試合が順延することはありますが、それも予備日を消化してしまえばそれ以上の試合はありません。
中止となった時点での成績によって勝者が決められます。
これまでに中止になったことはありませんが、2017年シリースは季節外れの長雨で消化が懸念されましたがなんとか強行できました。
すぐに日本シリーズも始まりますので、致し方の無い措置であろうかと思われます。
クライマックスシリーズの課題
しかし長いリーグ戦で3位の成績では、優勝チームと大きなゲーム差があるケースも考えられます。
それがたった数試合で順位がひっくり返ることを可能にしているのが、クライマックスシリーズなのです。
せっかくコツコツ頑張って勝利を積み上げたのにクライマックスシリーズで負けてしまえば「一体、リーグ戦は何だったのか」との思いは拭い切れないものでしょう。
今後の課題としては、リーグ戦の成績によるアドバンテージの設定方式などになっていくかと思われます。