一世を風靡した松坂世代はどれくらいすごかったのか?
- 2018/05/24
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怪物の世代
2018年4月30日、日本球界で4,241日ぶりの勝利を挙げた平成の怪物・松坂大輔。
野球を知らない人でも、高確率でその名前を知っている数少ない選手の1人です。
その松坂と世代が同じ選手には逸材が多く、「松坂世代」と呼ばれていることは有名。
そんな松坂世代はどれくらい凄いのか、改めて振り返りたいと思います。
松坂世代の主なプロ野球選手
松坂大輔(中日ドラゴンズ)
永川勝浩(広島東洋カープ)
藤川球児(阪神タイガース)
杉内俊哉(読売ジャイアンツ)
館山昌平(東京ヤクルトスワローズ)
和田毅(福岡ソフトバンクホークス)
久保裕也(楽天ゴールデンイーグルス)
渡辺直人(楽天ゴールデンイーグルス)
小谷野栄一(オリックスバファローズ)
實松一成(北海道日本ハムファイターズ)
梵英心(元広島東洋カープ)
江草仁貴(元広島東洋カープ)
久保田智之(元阪神タイガース)
久保康友(元横浜DeNAベイスターズ)
村田修一(元読売ジャイアンツ)
新垣渚(元東京ヤクルトスワローズ)
森本稀哲(元埼玉西武ライオンズ)
多田野数人(元北海道日本ハムファイターズ)
木佐貫洋(元北海道日本ハムファイターズ)
投手の宝庫!
野手にも本塁打王を獲得した村田選手などがいますが、それ以上に松坂世代は投手が大充実。
最優秀防御率→松坂大輔(2回)・杉内俊哉
最多勝→松坂大輔(3回)・和田毅(2回)・杉内俊哉・館山昌平
最多奪三振→松坂大輔(4回)・杉内俊哉(3回)・新垣渚
最多セーブ→藤川球児(2回)
最優秀中継ぎ→藤川球児(2回)・久保田智之(2回)
沢村賞→松坂大輔・杉内俊哉
主役の松坂投手を始め、たった1つの世代でこれだけの投手タイトルを獲得しているのは驚異的。
またタイトル未獲得者にも2010年に14勝を挙げた久保康友投手や3年連続30セーブを挙げた永川投手、メジャーでもプレーし超スローボールが話題となった多田野投手など好投手の宝庫。
これだけの人材が揃ったのは偶々なのか、それとも松坂大輔という存在に触発された部分もあるのか・・・。
いずれにしても、連ねている名前を見ればそれだけでこの世代の特別感がわかります。
第80回全国高等学校野球権大会
松坂世代が高校三年時に開催された第80回全国高等学校野球権大会、いわゆる夏の甲子園。
当然ながらこの大会では、後にプロ野球界を沸かすことになる大物が数多く参加をしています。
浜田の和田毅、鹿児島実業の杉内俊哉、関大一の久保康友、東福岡の村田修一、沖縄水産の新垣渚・・・。
そして激戦を最後に制したのは、松坂大輔を擁した横浜高校。
準々決勝ではPL学園との延長17回を投げ抜き、その疲労のため先発登板は控えられた明徳義塾との準決勝では逆転サヨナラ勝ち、そして決勝ではまさかのノーヒットノーラン・・・。
誰かが脚本でも書いたようなこの劇的な展開に世間は大いに沸き、「平成の怪物」こと松坂大輔は時の人になりました。
さまざまなドラマを魅せてきた夏の甲子園でも、この第80回は特に語り草となっている大会です。
プロ野球選手の平均引退年齢は約29歳。
一般的な仕事と比べると、現役でいられるのはあまりにも短い世界です。
野球界を大いに騒がせた松坂世代も30半ばを過ぎており、引退した選手も数多くいます。
いまだ現役の選手にも衰えや怪我からあまり試合に出られない選手が増えていますが、そんな松坂世代にとって松坂大輔が復活への一歩を踏み出したのは勇気付けられた部分もあったのではないでしょうか。
もちろんそれは彼らだけではなくファンや野球関係者、あの年の甲子園に出場した選手にも多くいることでしょう。
松坂大輔、そしてその世代の活躍はこれからも続きそうです。