プライドの高い上司とうまくやるには「〇〇を脱ぐ」ことが必要だ
- 2019/05/23
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実にやっかいな、プライドの高い上司
プライドの高い人物、あーいやですね。不要な気を使ってしまいますから、疲れてしまうばかりなのです。だから、付き合わないのが一番なのですが、上司になると付き合わざるを得なくなってしまい非常に面倒なのです。
プライドが高い、このこと自体は問題はないのです。といいますか、プライドが低い人物など皆無、老若男女問わず人とはプライドが高いものです。にも関わらず人によって、プライドが高い、低いと感じさせるのは何か?というと、その人が自分に自信を持っているか否かの差でしょう。自信を持っていない人ほどプライドが高く見えてしまう、要は虚勢を張ってしまうのですね。
だからプライドが高い人物を、上司に持ってしまうと大変です。ちょっとしたことで、ヘソを曲げ腹を立ててしまう。しかも上司ですから、立場を利用してプレッシャーをかけて来かねない。こうなると、職場にいること自体が苦痛になってしまいます。
付き合いの方法を太鼓持ちに学ぶ
そんな上司と付き合うには「太鼓持ち」になるしかないでしょう。幇間(ほうかん)、男芸者とも呼ばれるこの職業は、お座敷に呼ばれて客を喜ばせていた男性のことで、戦前には300人ほどいたといいます。しかし現在残っているのはわずか数人です。そんな数少ない太鼓持ちの一人によると、難しいのは、お客に気持ちよくその場を過ごしてもらうことだとか。相手に自身を気に入ってもらい、贔屓にしてもらうことだといいます。
そのために必要なことは、まず「カブトを脱ぐことだ」と太鼓持ちはいいます。相手の良いところに対しては敬意を払い、素直にカブトを脱ぐことができます。するとプライドが高い相手も気分が良くなりますから、悪いようにはしないもの。上司との関係が良くなれば、職場でも楽しくなるものです。
ポイントは「カブトを脱ぐ」ということ
会社という組織では、実績がゼロにも関わらず人の上に立てたりはしません。過去に大きな営業成績を残したとか、ユニークな発想を持っているとか、カブトを脱ぐに足る一つや二つを見つけることができるはず。しばらく観察するなり、周りに聞き取りをするなりして、敬意を払うポイントを見つけましょう。もしも、それが見つからないならば、もう一段階上の上司にそれとなく聞いてみる。すると、納得できる答えが返ってくるはずです。
そこまでしてもなお、カブトを脱ぐことができないならば、会社の程度が知れるというもの。プライドが高いだけの人物を、出世させてしまうような組織ということです。先行きは決して明るくない、もしくは、あなたには決定的に合っていない会社ということになりますから、身の振り方を考えたほうが良いということになります。
本職の太鼓持ちにまでなる必要はない
しかし、本職の太鼓持ちとなると、カブトを脱ぐだけでは不十分といいます。ヨロイも脱ぎ、さらには相手のカブトもヨロイも脱がせてしまう。こうなると、お互いにハダカの付き合いとなりますから、相手に嫌われようがない。次のお座敷にも読んでもらえ、祝儀もたくさんもらえるといいますから大変な技術。今や太鼓持ちが絶滅寸前というのも、うなずけるのですが、私たちはそこまでする必要はありません。
プライドが高い上司と付き合うだけで、プロの太鼓持ちではありませんから、相手とハダカの付き合いまでする必要はないのです。ただ、相手にカブトを脱ぐだけ。相手の尊敬できる点を見つけるだけなのです。そして、そこだけをみて仕事をすれば良い。自然とイヤな点は目に入らなくなってきますから、ストレスなく日々過ごすことができるでしょう。するとそのうち、上司の尊敬できる点が自身にも身に付いてくるはず。その上司と対等、もしくは元上司の上に立つという日も来ることでしょう。
ちなみに太鼓持ち曰く、相手を丸ハダカにして付き合っていくには「間」といいますかコミュニケーションの技術を駆使しなくてはいけないとか。興味のある方は角川書店・太鼓持あらい氏著「間の極意」をご一読ください。