映画「七つの会議」で、考えさせられる会社とは?仕事とは?

  • 2019/03/08
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「倍返しだ!」の流行語を生んだTVドラマ「半沢直樹シリーズ」や、「下町ロケット」や「陸王」など人気のドラマの原作を多数輩出している池井戸潤氏の原作小説「七つの会議」を映画化したものです。原作では同じ会社に勤める社員たちそれぞれの立場からの8つの短編からなっているものを映画では一つにまとめ企業内で起こるある出来事を描いた群像劇に仕上がっています。

原作は、日本経済新聞電子版に連載され2012年11月に単行本で刊行されました。2013年にはNHKでドラマ化され、2019年2月にはついに映画化されました。

 

あらすじ

あらすじ
東京建電は、親会社ゼノックスの販売を担う中堅メーカー。ゼノックスは情け無用の販売成績至上主義が徹底している会社。販売成績至上主義を推し進めているのが鬼とよばれている東京建電営業部長の北川誠(香川照之)。パワハラすれすれの営業会議は見ているこちらも汗が出てくる!?ほど。万年係長の「居眠り八角」こと八角民夫(野村萬斎)は、そんな会議中でも意に介さず本能に赴くまま居眠りしてしまいます。八角の上司、営業トップの一課長坂戸宣彦(片岡愛之助)は、ついに業を煮やし八角を営業課員皆の前で罵倒してしまいます。

坂戸は、とうとう八角からパワハラで訴えられました。万年係長の八角からの訴えでは大した処分ではないだろうと思われていたところ営業エースだった坂戸は左遷になったのです。いくら八角が会議で居眠りをしても八角にたいして北川は何も言わず見て見ぬふりをしています。

坂戸が左遷させられたあと営業成績が振るわなかった二課長から一課長に移動となった原島万二(及川光博)は、八角がなぜ北川から叱責されないのかなぜ元一課長坂戸宣彦が左遷になってしまったのか疑問に思い寿退社予定の浜本優衣(朝倉あき)と八角民夫のことを調査すると意外な事実が、、。

八角は、トーメイテックとの契約を打ち切り以前コスト高から契約を打ち切ったねじ六へコスト高になるにも関わらず転注している事実を経理課課長代理 新田雄介(藤森慎吾)に気づかれます。

営業から苦情処理のカスタマー室長に左遷させられた佐野健一郎(岡田浩暉)は、トーメイテックからねじ六へなぜ転注になったのかネジの強度から突き止めました。八角にかかわった新田と佐野はともに左遷になったのです。実は、居眠り八角には北川部長そして東京建電社長宮野和広(橋爪功)の特命が託されていたのです。

驚愕の真実、そして企業とはなにか、そこで働く人間にとって正義とはなにか真実の追求や社会的道義はなにか考えさせられる作品になっています。

 

監督・脚本

監督:福澤克雄
脚本:丑尾健太郎、李正美
福澤克雄監督の代表作は、「私は貝になりたい」や「祈りの幕が下りるとき」です。元TBSテレビ・制作1部所属のテレビドラマディレクター。代表的なTVドラマは文化庁芸術祭大賞となった明石家さんま主演「さとうきび畑の歌」や「半沢直樹」そして「陸王」、「下町ロケット」など池井戸潤作品を数多く手掛けてきています。

脚本の丑尾健太郎の代表作は、「下町ロケット」、「ブラックペアン」大ヒットしたドラマの脚本を手掛けていますね。李正美は、「祈りの幕が下りるとき」を手掛けています。

池井戸潤作品を手掛けた監督と脚本家がガッチリチームを組んだ意欲作が映画「七つの会議」ですね。

 

キャスト

主人公の「居眠り八角」八角民夫を演じるのは狂言師の野村萬斎。陰陽師など映画に出演していますがスーツ姿のサラリーマン役は初になります。

鬼の東京建電営業部長北川誠を演じるのは、香川照之です。営業トップの一課長坂戸宣彦演じるのは片岡愛之助。営業目標未達のため鬼部長に厳しい叱責を受ける二課長原島万二を及川光博。社内不倫に嫌気がさて寿退社することにした営業一課の課員浜本優衣を演じるのは、朝倉あき。下町ロケットにも出演していました。

ネジ六社長をチームナックス所属 音尾琢真。ネジ六社長の妹 三沢奈々子を土屋太鳳。八角の別れた妻 淑子を吉田羊。東京建電社長を橋爪功ほか藤森慎吾、小泉幸太郎、立川談春、世良公則、加賀丈史、北大路欣也とそうそうたる豪華な俳優陣のラインアップは見ごたえ十分です。

 

みどころ

見どころは、ズバリ!居眠り八角に関わった人たちが次々と左遷させられて行くのはなぜか?の謎解きでしょう。そして、その謎が判明したところから八角が北川と社長といかに深く関わっていたのか?驚くべき真実。その真実に対してどう対処するのか!?これ以上のことはネタバレしてしまうので是非、映画館で鑑賞することを進めます。

 

お勧め度

★★★
どっぷりと会社に染まったオヤジに捧げます。映画鑑賞前に、原作小説を読んでおけばより面白くなります。映画と原作小説とは若干違っていますがその違いを楽しむのを面白いものです。

この記事の作者

Rc.オガ
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オギャと生まれたときからミニカーを握りしめていたくらいの車好き。旧車から新車、軽自動車からVIPカーそしてダンプカーやバスまでと守備範囲はとても広いです。WRCやF-1・インディ―カ―そしてエア・レースとレース観戦が大好き。長年に渡って培ってきた、車のウンチクを後世に伝承させるためWEBライターとして、車の楽しさを日夜伝道しています。
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