新4K放送視聴にチャレンジしよう【ノウハウ編】
- 2018/12/13
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これだけは知っておきたい4K視聴ポイント4つ
前回は簡単に増設できるチューナー類をご紹介したが、今回は4K放送を視聴する上で意外と隠れたハードルになりやすいポイントを見ていこう。
その1 見られる番組と見られない番組がある
4K放送をどの辺からどの辺まで楽しむことができるかについては、現在お宅のBS/CS視聴環境がどうなっているか、に依存する。
もっとも手頃な4Kスタイルは
▼今あるBS/110度CSアンテナをそのまま使って見る
という方法だ。
既存のBS/110度CSアンテナで視聴可能なのは
▼NHKと民放のBSチャンネル6つ(BS日テレは来年開始)
であり、これらはよく「右旋(うせん)チャンネル」などと説明されている。
右旋があれば左旋(させん)もあり、これら右、左というのは、電波がらせん状に回転する方向を表している。
今までは右旋でBS放送をお届けしていたのだが、よりたくさんの番組が放送できるように、4K時代からは左旋でも電波を送るようになったということらしい。
衛星放送といえば、たとえばWOWOW(再来年)とか、スカパー!などの独自チャンネルも4K入りするが、これらは「左旋チャンネル」の仲間となり、現在の手持ちの衛星設備では基本見ることができない。
NHKの8K放送も「左旋」の仲間に入っている。
とりあえず簡単に楽しめるのは「右」の仲間チャンネルたち、と覚えておこう。
その2 画面が大きくないと4Kは楽しくない?
パソコン業界に27インチの4Kディスプレイが出始めた頃、「4Kパネルでも27インチではあんまり意味がない」「せめて40インチくらいほしいのでは?」という人がいた。
けれど27インチでは4Kになった恩恵を全然受けられないかといえば、そんなことはない。
フルHD(1K)との違いは明らかだし、情報量の多さで得をする場面も多い(自己調整は必要)。
4K映像との付き合い方は「モニターとの距離の取り方」に尽きる。
テレビ画面を一番きれいに見られる距離は、4KになるとフルHDの約半分に縮まり、だいたい画面の高さの1.5倍といわれる。
すると人はより近くで4Kテレビを見られるので、人の視野角いっぱいまで映像が広がり、自然と迫力が出るというわけだ。
フルHDで同じように迫力を追うと、近すぎて今度は画像が破綻する。
粗い映像しか目に入ってこないのだ。
4Kテレビは画面が大きくないと楽しめないのではなく、画面を大きくすることができるので楽しい、と考えた方がいい。
つなぐにはプレミアムHDMIが必要?
黎明期にはとりあえず家にあるケーブルや機器だけで試してみたら4K放送が映った、という人もかなりの割合で存在する。
けれどそれは「本物の4K映像」ではない可能性もある。
とくに気をつけたいのがHDMI端子周辺の規格。
4K映像の伝送にはHDMIの「2.0」という規格が適している。
パッケージに「4K本放送対応」などと書かれていれば、それを参考にしてもいいだろう。
以前「3D映像対応」などというふれこみでHDMI「1.4」という規格がポピュラーになったが、4Kはさらに上位の規格でないと結果として映像が4Kレベルに達していない(見えてもいつものテレビとおんなじ)可能性がある。
またつなぐ先のモニター端子自体がHDMI「1.4」対応以下どまり、ということも十分に考えられる。
映像に思ったほどの感動が得られなかった場合、まずは機器のどこかに古いHDMI規格が使われていないかを確かめてみよう。
チューナー各社のUIになじめるか?
前回4Kチューナーを比較した際、どのテレビメーカーからも一応4Kチューナーが発売されていることがわかった。
ただその機能性、チューナー数などには大きな差があり、仕方なく今お持ちのテレビメーカーとは異なる会社のチューナーを買って設置するケースも出てくる。
すると今度はチューナーのセッティング時や4K録画時の番組表などをチューナーメーカーのUI(ユーザーインターフェイス)で表示することになる。
この各社独自UIというのがけっこうくせ者で(どことは言わないが)慣れていないとかなり使いにくいUIのメーカーが実際に存在する。
もし今お使いのテレビ、録画機メーカーのUIが手軽で使いやすく気に入っているなら、周辺機器もなるべくそれに合わせた方が幸せになれる。
リモコンがひとつ増えるくらいは学習リモコン等でまかなえるかもしれないが、その画面操作自体がクソなのは本当にどうしようもない。
「どこも日本のメーカーだから安心」とは思わず、何事も慣れたものが一番よいという考えで最初は製品をチョイスすることをお勧めしておく。