「ドウシシャ」、オヤジの胸を熱くする家電

  • 2017/12/22
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例えば「ドウシシャ」という家電メーカー

IoT家電などがどんどん主流になる時代となりました

東芝が……シャープが……日本の家電が大変なことになって、ずいぶんたちました。
日本の家電メーカーで元気なのは現在、パナソニックぐらい。
にもかかわらず「IoT」とか「スマート家電」とか、ベクトルは明後日の方を向いているとしか思えないのです。
冷蔵庫の中身が外出先から確認できるとか、レシピを紹介してくれる電子レンジとか、そんなもの誰が望んでいるというのでしょうか……。

その一方で、面白い家電を作り続けているのが、どちらかというとマイナーなメーカー。
2流メーカーという扱いで、販売されいるのはもっぱらホームセンター。量販店でも売り場のすみっこに追いやられているようなメーカーです。

例えば「ドウシシャ」という、メーカーがあります。
創業は1974年、東証一部上場、売上高は1,000億円に届こうという紛れもなく大企業なのですが、何とも拭いきれないのが「2流」感。
まあパナソニックの売上高は7兆5,000億円ですから、しょうがないといえばしょうがないのかもしれません。

こ、これは「おしゃれなテレコ」?!

ドウシシャがリリースしたのが「SCR-B2」なるラジカセ

そんなドウシシャがリリースしたのが「SCR-B2」なるラジカセ。
ラジカセと聞いて「ああ、お年寄りがカラオケの練習用に使うという、妙にチープなあれね?」などと思っている人は大間違い。
試しにSCR-B2をGoogleのイメージ検索で調べてもらいたいもの。真っ赤・真っ青なボディの80年代テイストあふれる「ラジカセ」がヒットするはず。そう、80年代に一世を風靡したサンヨー「おしゃれなテレコ」の様なボディを目にすることができるはず。
中央にカセットテープデッキを、両側にスピーカーを配した、何とも懐かしい形状のラジカセが発売になったのです。

しかしドウシシャのSCR-B2、単なるラジカセを現在に焼きなおした製品ではありません。
Bluetoothを搭載していますからスマホなどと接続も可能ですし、SDカードやUSBメモリのスロットも付いており、それらの再生も可能。
そして当然ながら、それらをカセットテープに録音・再生することも可能なのです。

その一方で、やっぱりうれしいのは、あふれ出す80年代テイスト。
SCR-B2のスイッチ類は、近年すっかり目にすることがなくなった「ガッチャン」という押し応えのあるタイプ。再生するのに力を入れて押し込んで、ストップを押すとガッチャンという音とともに再生ボタンが押し返される、あのテイストが残っているのです。

加えてうれしいのはブランド名が「SANSUI」になっている点、80年代のオーディオブームで、アンプを中心に一世を風靡したあのサンスイ・ブランドが、このラジカセでは復活しているのです。そして、注目の実売価格は9,000円ちょっと……あかん、衝動買いをしてしまいかねない価格設定が非常に絶妙なのです。

液晶テレビに足が生えている!!

販売しているラジカセが80年代テイストならば、ドウシシャのテレビは60年代テイストの「VT203-BR」。
当時のお茶の間に鎮座していた足つきのブラウン管テレビが、ルックスもそのままによみがえる。チャンネルは当然「ガチャガチャ」式、ボリュームはダイヤル式というところも凝っていますし、木素材を多用している本体の再現具合もすばらしい。

にもかかわらずパネルは液晶ですし、地デジには当然対応。HDMIやLAN端子も備えていますから、充分現代のテレビのスペックを満たしていて、価格は5万円弱。
犬助の家の次のテレビは、もう決まったも同然なのです。

これからもオヤジを熱くする製品を

本当に物欲を掻き立てるような商品がもっと出てきて欲しい

単にノスタルジーに胸を焦がしてるだけじゃないの? 何て声も聞こえてきそうなのです。
しかし、逆に聞きたいのですがSCR-B2やVT203-BR以上に物欲を刺激する家電は現在にあるか? というのです。「IoT」とか「スマート家電」なんかどうでもいいから、本当に物欲を掻き立てるような商品がもっと出てこないかと、本当に願っているのです。

考えてみれば、ある程度豊かになった現代では、全員が全員欲しがるような商品などもう登場しないのかもしれません。
ならばドウシシャの様な一部の人、SCR-B2やVT203-BRといったオヤジ連中に特化した製品を出し続ける、ニッチに生き残りをかけるというのは大正解なのかもしれません。
そういった意味でもドウシシャ、これからも注目の家電メーカーなのです。

この記事の作者

アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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