自動車のギアのニュートラルってどう使えばいいのか?
- 2018/09/08
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ニュートラルはマニュアル車のもの?
自動車のギアチェンジって、オートマチック車に乗っているから関係ないというオヤジは少なくないでしょう。実際、オートマチック車なら、ドライブのDに入れて走るだけという場面も多いものです。
坂道を走行する場合に、2速やLのポジションにシフトチェンジすることはあります。しかし、この場合もDのままで走るケースがあり、必ずシフトチェンジが必要というわけでもないです。
そうすると、ギアチェンジを意識する必要があるのは圧倒的にマニュアル車の場合となります。マニュアル車を動かすなら、ギアチェンジは欠かせないものです。
ここでマニュアル車に乗ったことがないというオヤジ向けに、少しマニュアル車の運転について確認しておきます。
マニュアル車は、アクセルペダルを踏んでエンジン回転を上げながら、クラッチペダルの操作によって変速機とエンジンを切ったり繋いだりします。ペダルを踏み込んでいる状態では切れているため、自動車は動きません。ペダルから少しゆっくり目に足を離すことで繋がります。
このとき、急にクラッチペダルから足を離すと逆に切れてしまい、ガクンとエンジンが止まります。いわゆるエンスト、エンジンストップです。
クラッチ操作が下手なオヤジは、坂道発進が苦手になります。坂道でエンストすると、車体がズルズルと後退してしまいますから危険です。必然的に、坂道発進が苦手になります。こうした不便さがあるからオートマチック車はありがたいわけですね。
そして、走行中は低速域から中速、高速と上げて行くにしたがって、ギアチェンジを行います。1速から2速、3速、4速といった具合です。速度を落とす場合は、逆に3速、2速、1速にチェンジします。
このギアチェンジの際に経由するのがニュートラルポジションです。ニュートラルに入れることで、前のギアから次のギアに入れることができます。
オートマチック車のニュートラルはどう使う?
このように、ニュートラルポジションに入れるのは、マニュアル車では当たり前のことになっています。一方、オートマチック車では運転中にニュートラルに入れる必然性がありません。そのため、ニュートラルはマニュアル車のものというイメージを持つのも仕方がないといえるでしょう。
しかし、それならオートマチック車のニュートラルポジションは何のために付いているのかという話になります。
まず、ニュートラルに入っている状態は、ドライブにも2速にも、どのギアにも入っていない状態です。もし、ドライブなどに入っていた場合は、エンジンの回転によって動かす仕組みが生きています。つまり、人間が押した程度では動きません。
ところが、ギアに入っていないニュートラルの状態なら、ある意味フリーな状態になっているため、外部から人間が押す力でも自動車は動きます。
つまり、オートマチック車においても、何らかの事情でエンジンを動かさないで自動車を移動させる必要がある場合にニュートラルが使えるのです。
ひとつ注意したいのは、マニュアル車におけるニュートラル走行は、オートマチック車には向かないことです。マニュアル車では、停止前や減速時などに早めにニュートラルにいれて走行することがあります。
その理由は、車体をガクガクさせないなど円滑に停止・減速させるためです。マニュアル車は速度が下がるに連れてギアダウンさせる必要があります。高速から低速へ、あるいは停止させる場合は、複数回のシフトチェンジが必要となるため、その分の車体の揺れが想定されます。そこで、早めにニュートラルに入れておけば、手間と揺れを抑えられるのです。
しかし、オートマチック車では意味がないばかりか、故障の原因となるともいわれています。
結論として、オートマチック車のニュートラルは、エンジンを使わずにちょっと動かす必要があるときに使えるということです。現実には、エンジントラブルで停止した場合などですね。