ル・マン24時間レースにかけるトヨタの意気込み
- 2018/06/11
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ル・マン24時間レースは特別なレース
自動車の世界三大レースの一つに挙げられているル・マン24時間レースが行われる時期も近づいてきました。
今年もトヨタはル・マン24時間レースに参戦するようです。
世界の自動車レースは、大きく分けて世界ラリー選手権と世界耐久選手権とがあり、世界各地を転戦するようになっています。
トヨタは昨年、17年ぶりに参戦した世界ラリー選手権では2度の大会で優勝もしています。
今年の世界耐久選手権の第1戦はベルギーで行われ、トヨタが1位2位を独占する快調な滑り出しとなっています。
第2戦となるのが、フランスで行われるル・マン24時間レースなのです。
ル・マン24時間レースは、数ある耐久レースの中でも世界一過酷なレースとされています。
86回の世界を代表する長い歴史もありそのステータスも高いものになっています。
トヨタのル・マン24時間レースでの戦績
トヨタは2014年の世界耐久選手権で総合優勝はしたことはありますが、その中で最も価値あるル・マン24時間レースだけは優勝したことはありません。
特にここ最近の惜敗ぶりは目に余るものがあったのです。
・2016年
2016年のレースは残り数分というところで、それまでトップを走っていた車がトラブルでリタイアしてしまいました。
参戦した別の1台が2位に滑り込んだものの、あと一歩で自らポルシェに優勝を譲ってしまったショックは大きかったでしょう。
・2017年
2017年のレースはリベンジを期して3台で参戦、予選の結果1位、3位、4位と好ポジションでスタートできました。
対するポルシェは2位と5位のスタートでポルシェをチームプレイで抑え込むにも圧倒的に有利な状況だったのです。
ですが、結局、優勝をさらったのはまたしても5位スタートのポルシェだったのです。
トヨタのレースへの意気込み
・ポルシェのいないレース
2018年の大会で捲土重来を期したトヨタですが、当のポルシェは2017年の優勝で早々とレースからの撤退を発表しています。
したがって2018年は、ポルシェのいないレースとなります。
まさに勝ち逃げされたような状態でトヨタが勝ちにこだわり続けるだけの価値も下がったのではないかとも思われます。
自動車メーカーの参戦もトヨタのみとなってしまうことになり、参戦意義も微妙なものだとも思われます。
トヨタにしてみればル・マン24時間レースでポルシェにリベンジして自社の優位性を示したいところでした。
ポルシェが参戦していないのであれば、たとえ優勝しても世間の評価は得られないと言う意見も当然あったでしょう。
それでも参戦するのであれば、間違っても優勝しない訳にも行かないと言うプレッシャーさえあるのが2018年の大会になっています。
・トヨタの求めるもの
トヨタが世界各国で行われているラリー選手権や耐久選手権に参加してきたのは、それが技術の向上になるからとされていたのです。
これはトヨタに限らず、どこのメーカーでも同じような論理でした。
トヨタは、自動車メーカーライバル社に勝っての優勝だけにこだわっているのではありません。
その先にあるもっと大事な自社の人物と技術の育成を目的にして参戦しているのです。
ハードなレースで培われるのは技術力はもちろん、ドライバーを含めたチームの力もあります。
こうしてトヨタ車の生産から販売までのノウハウに反映させることにより、人が楽しめる車を提供させられると言う理論があるのです。
2018年のル・マン24時間レースで、トヨタは最新のTS050ハイブリッド2台でワンツーフィニッシュを目論んでいます。
搭載されているリチウムイオンバッテリーの充放電効率も向上させています。
このような技術の進化は一般ユーザーにも還元されていくものになるのです。
こうしてみるとポルシェはいなくとも、自社の信頼性をレースでのライバルとして意識しているかのようです。