自動車のナンバープレートの平仮名ってなんで付いてんだ?
- 2018/04/26
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自動車のナンバーは年々複雑化する
自動車には前後にナンバープレートが付いています。ナンバープレートがない自動車を走らせていると、警察官のお世話になる事態に発展します。
さて、そんなナンバープレートですが、書いてある内容は時代とともに変化しています。具体的には情報量が増えているわけです。
昔のナンバープレートといえば、数字が書いてあるだけのものもありました。数字だけのナンバープレートって、現代では自衛隊の車両くらいしかありませんね。次に登場するのが、地域名と数字のナンバープレートです。
その地域名も、都道府県単位の広域のものからはじまったようです。最初はアルファベットの頭文字だったそうですが、後に漢字に変わっています。ちなみに、漢字の地域名は現在のようにフルではなく頭文字だけの時期もありました。たとえば、京都ではなく京、品川ではなく品といった具合です。
やがて、地域名に数字が付加されるようになります。ここまでくれば、現在のパターンまでもう一息。そうです、ここに平仮名を追加すれば、地域名と数字、平仮名と数字が上下に並ぶ今風のナンバープレートになります。上の数字は1桁から2桁に増え、現在では3桁になっています。
現在のナンバープレートは、地域名が管轄の陸運局の地名を表しており、その横の数字は自動車の分類です。ちなみに、陸運局と呼んでいるナンバープレートの地域を管轄する組織・拠点・施設ですが、現在の正式名称では、そのほとんどが運輸支局か自動車検査登録事務所になっています。少数派では、沖縄の陸運事務所や運輸事務所、兵庫の陸運部があります。また、四日市ナンバーが実現した場合は、現在の四日市自動車検査場の管轄となります。
たとえば、大阪500なら大阪運輸支局の管轄地域(豊中市や八尾市など北部・東部大阪地域)で登録されている小型乗用自動車(小型乗合自動車も)です。これは最初の5によります。後ろの2桁は、ナンバープレート交付事務の都合で使用されているのが実情といえるでしょう。
いよいよ問題の平仮名の意味
問題の平仮名ですが、こちらは自家用か事業用かを表す記号の役割を担っています。たとえば、プライベートユースで登録している自動車であれば、多くの平仮名が割り当てられており、事業用なら少数の平仮名が該当します。広く知られているのが、レンタカーの「わ」ですね。「わ」が出てくると、そういう分類のことなのね!と、わかりやすいでしょう。
・自家用の平仮名
さ・す・せ・そ・た・ち・つ・て・と・な・に・ぬ・ね・の・は・ひ・ふ・ほ・ま・み・む・め・も・や・ゆ・ら・り・る・ろ
・事業用の平仮名
あ・い・う・え・か・き・く・け・こ・を
これ以外に、駐留軍用などの平仮名もあります。また、上記は自動車の場合で、軽自動車や小型二輪車では異なる部分があります。
最後の数字は、いうまでもなく、個別に割り当てられる番号です。これを一連指定番号と呼びます。
わざわざ平仮名を使ってナンバープレートを用意するのは、自動車の台数が爆発的に増えていることと無関係ではありません。単純に4桁の一連指定番号だけなら、すべてを使っても1万台です。実際には使われない番号もありますが、ザックリ1万台と考えます。ここに平仮名を組み合わせれば50音というくらいですから、ザックリ50倍で50万台まで作れます。
これを管轄地域分作れますし、分類番号もありますので、8桁もの数が存在する自動車1台1台にナンバープレートを付けることが可能なのです。もし、平仮名を使わなかったら、これだけの数の自動車を捌き切れないかもしれません。
この先、人口が減少することによって、ナンバープレートに平仮名を使用する必要がない時代がやってくる可能性はありますが、現時点では平仮名の役割に感謝したいところです。