自動車メーカーで一番イケてるエンブレムってBMW!その理由もかっこいい!
- 2018/04/16
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「L」「T」「H」、これってかっこいいか?
「トヨタ車のエンブレムをレクサスに交換して……」
最近でもよく見かけますね、エンブレムを交換した車。当人たちは洒落なのか、大真面目なのか?犬助には馴染みがない人たちが主にやっているので、なぜそんなことをするのか聞く機会がないのです。しかし、この手のエンブレム交換、昔からよくおこなわれており「バッジを変えただけで、チューニングしたつもりなのかよ!!」という揶揄を込めて「バッジチューン」なんて呼ばれていたものでした。
でも、ですよ?レクサスのあのエンブレム、頭文字の「L」を図案化しただけのアレって、果たしてカッコイイものでしょうか?バッジチューンしたくなるほどの魅力があるとは、到底思えないのです。
そう思って、日本車メーカーのエンブレムを思い起こしてみるとレクサス同様、何と工夫のないことか。「トヨタ」「ホンダ」「マツダ」「ダイハツ」……どれをとっても、社名の頭文字を図案化したものばかり。本当に面白味がないなと思うのです。
自動車メーカーのエンブレムといえば、正に象徴。もっとストーリー性に富んでいたり、デザインが優れていたりというものは、ないのでしょうか?
探せばある、かっこいい国産車のエンブレム
と思ったら、あるんですよね。
例えば、日産が海外で展開している高級車ブランド「INFINITI」。
日本名、日産「フーガ」や「スカイライン」はそれぞれ、INFINITI「Q70」、「Q50」として販売されているのですが、フロントグリルのエンブレムは、まあイケている。横長の楕円と三角を組合せたデザインは、日本車メーカーにしては洗練されているのです。
そんなエンブレムが意味しているのは「無限の彼方へと続く道」、そして「富士山」だとか。無限!!何ともオヤジの心に潜む少年心をくすぐる、パワーワードだと思いませんか?
そういえば同じく、無限を表すフランス語から取られた「Ẽfini(アンフィニ)」なんてブランドもありましたね。こちらはマツダのスポーツ系の車種に与えられたブランド名。エンブレムも「∞」を図案化したものがロータリーエンジンを想起させる逆三角形の中に配されており、非常にカッコ良かったのを覚えているのです。
海外メーカーは、その由来もかっこいい?!
一方、海外の自動車メーカーに目を向けると、エンブレムは更にカッコイイものが多いもの。例えば「BMW」、「Bayerische Motoren Werke」つまりバイエルン・エンジン工場なる、退屈この上ない社名の頭文字から取られた、味も素っ気もないアルファベット3文字からなる社名をカッコイイものにしているのは、おなじみのエンブレム。水色と白に塗り分けられた、4分割された円のアレなのです。
あのエンブレムは第2次世界大戦中に手掛けていた戦闘機のエンジン、白いプロペラが青空をバックに回っている様をデザイン化したものだと、犬助はずっと信じていました。
はい、ガス・ヴァン・サント監督の映画「小説家を見つけたら」の影響ですね。
しかし今回いろいろ調べてみると、それは間違い。
実はバイエルン州旗の青と白の市松模様から取られたものであるということを知った……でも、かっこいいですけどね。
伝統を感じさせるエンブレムのかっこよさ
メーカーの本拠地に由来したエンブレムを掲げている自動車メーカーは、BMWに限らずヨーロッパにはいくつかあるもの。
「ポルシェ」のエンブレムはシュトゥットガルト市とバーデンブルグ州の紋章からインスパイアされていますし、「アルファロメオ」はミラノ市章の赤十字にイタリアの名門・ヴィスコンティ家の紋章であるヘビを組合せてデザインしたもの。
そして、BMWもポルシェもアルファロメオも創業以来、マイナーチェンジこそあれ、エンブレムのデザインを変えずに使用し続けてきたメーカー……こちらに犬助はかっこよさを感じます。
やっぱり、ブランド名の頭文字をデザインしただけというエンブレムより、歴史を感じさせるエンブレムの方がかっこよく感じるもの。それは長い年月に絶えられるほどの色褪せないデザインであると同時に、移り変わりの激しい自動車の歴史の中で生き残ってきたことを感じさせるからではないでしょうか?
そりゃあ、BMWみたいにカッコ良さげなエピソードも後から付いてくるというもの。たとえ、それが間違いであったとしても……なのです。