人気のテスラモーターズと日本の電気自動車のレベル差はどれくらいある?
- 2017/09/30
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アメリカ発の高級電気自動車
テスラモーターズは、アメリカの電気自動車関連では人気のメーカーで、日本など世界各国に展開している注目の企業です。そのテスラモーターズが送り出す電気自動車は、西海岸でおなじみのカリフォルニアで生産されています。
テスラは、創業以来比較的ゆっくりとしたペースで新車を発表しており、2017年現在は、最新モデルであるModel 3が生産されています。発売中のModel Sは1000万円クラスの、Model Xは1500万円クラスの高級車です。
日本との関係では、スポーツタイプEVメーカーとしてのテスラモーターズに関心を寄せていたトヨタが提携関係を持っていましたが、今年2017年に提携関係を解消したことが報じられています。これは、トヨタ自身がEVの開発を行うためだといわれています。すでに、トヨタはハイブリッドカーでEVに必要な多くの技術やノウハウを確立しており、自社開発になんの不安もないようです。プリウスが売れているのもひとつの証拠かもしれません。
ところが、世間はそのように思っていないようで、トヨタはEVに弱いと考える向きもあります。いずれにしても、本格的な電気自動車をトヨタが出していないことは事実であり、いまのところ出す予定はないようです。しかし、開発は行っているという状況なら、来るべきトヨタ製EVはとんでもないハイレベルなものである可能性を秘めているといえるでしょう。
テスラと日産はどうなのか?
さて、現実に走っているテスラのEVとEV後進国とも呼ばれている日本のレベルを比較する場合、秘密兵器としているトヨタよりも、前面に出している日産を持ってきたほうが良いでしょう。
テスラが最初のモデルであるロードスターをリリースした2008年に遅れること2年、2010年に日産は国内にEVへの認識を広めることとなるリーフを発売。日産によれば、リーフは世界で20万台も走っているとのことで、企業規模の違いから、台数的にはテスラの及ばないところです。
技術的・性能的には、アクセルペダルひとつで加速から停止までコントロール可能なイーペダル、高速での自動運転機能プロパイロット、駐車が円滑に行えるプロパイロットパークなど、ユーザビリティを追求した日産リーフのレベルはかなりのものです。カテゴリ的にリーフに相当すると思われるテスラ車は、日本未発売のModel 3ですが、テスラ伝統の加速性能と航続距離を若干落としながらも受け継いでいます。
国やメーカーによってメインとするコンセプトが異なることから、テスラと日本の電気自動車で、一方的にどちらが優れているということは起こりにくいようです。ただ、技術力は積み重ねの部分が大きいため、いまのところ一日の長があるのは日本でしょう。何しろ、テスラ1社vs一国の全メーカーの比較です。
しかし、この先はテスラが本格的な自動車メーカーとしてシェアを拡大するようになれば、どうなるかはわかりません。スケールメリットがレベル差に与える影響は大きいと考えられるためです。そのとき、トヨタの技術がどこまで進んでいるかに興味がわきます。