その症状ホントに軽症? 最近まさかの復活気配「あの」病気の疑いも

  • 2017/12/22
  • ヘルスケア
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  • のりき 夢丸
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ただの風邪、アレルギーなんて思わずに

ただの風邪、アレルギーなんて思わずに…

いま困ったことにインフルエンザワクチンの数が足りないんだとか。哀しいかな、オジサン世代まで接種の順番が回ってくるのは年明けとなりそうです。
抗体ができるまで2週間はかかるといいますから、年末年始に歓楽街、観光地などで羽を伸ばそうという方は実質、もう間に合わないわけです。

え?もう大風邪ひいたから、この冬オレは大丈夫だろって?
皮膚のポツポツはいつもの湿疹だろって?

いえいえ、実は風邪やアレルギーに間違われやすい症状を持つある病気が、いま気になるレベルにまで流行の兆しを見せているんです。

若い世代は身近にかかった人もいなければ、まるで聞いたこともない人もいる、そんな「過去の病気」がジワジワ復活中なんです。
「あれ?しつこい症状だな」と思ったら、どうぞ1回はこちらを疑ってみてください。

カルテその1 結核

一度「終わった」はずなのにそこからなかなか減らなくなった「亡国病」

▼一度「終わった」はずなのにそこからなかなか減らなくなった「亡国病」

昔の人は結核を恐れました。死に至る病だったからです。
戦前は死亡率にしていまの150倍だった、といえばその猛威ぶりがわかるでしょうか。

戦後、医療の発展などで結核の流行自体はぐんと減り「終わった」病気と考えられていましたが、なぜか20年くらい前から発生件数が増加に転じました。
現在でも7千人にひとりくらいの割合でかかります。心配なのが死亡率が年々高まっていること。重症化するまで結核だと思わない人、免疫を持たない世代が増えているからです。

症状としては、
▼しつこいせき
▼微熱
▼倦怠感
▼痰が出る、血が混ざる
など風邪と似た症状が多く、また良化と悪化を繰り返すので、医療機関へ行くタイミングを逃しがちです。

適切な処置なら治癒しますが、甘く見ていると治療を始めたとしても1割の方が命を落とします。
周囲にも知らないうちに菌をまき散らす(空気感染)など、影響は多大です。(手を握るなどでは感染しません)

「せき」「狭い人混み」を軽く見ないことが肝心です。

カルテその2 梅毒

遊んだ後に下半身がウズウズしたら絶対疑うべき「再発必至病」

▼遊んだ後に下半身がウズウズしたら絶対疑うべき「再発必至病」

聞いたことあります? ば・い・ど・く。
恥ずかしながら、かつて性産業に携わる女性たちがかかっていた職業病で、それもずいぶん昔の話かと思っていました。
気持ちいいところに行ったら気をつけろよ、くらいに。

ところが今は違うんですね。
ここ5年くらい、若い世代を中心に流行の兆しがあります。しかも憂慮すべき感染経路で。

梅毒は、国立感染症研究所の「注意すべき感染症」にもピックアップされている病気で、
▼以前は男性の「同性間性接触」で感染が広まった
のですが、
▼最近は男女ともに「異性間性接触」での感染が多くなった
のが日本特有の現象です。彼氏が持ってきた病原体をエッチで彼女に…という具合に。

お店など不特定多数との性接触が危険なのは当然として、アブノーマルな性行為、コンドームを使わない行為も高リスクです。
結核とは違い、主に粘膜や皮膚を介した直接接触で感染します。コンドームも100%安全ではありません。

症状としては、アレルギーや風しんなどに間違えられることがあります。
梅毒は段階を踏んで、怖い進行をたどります。
▼最初(3週間)は感染部位にしこり、そけい部リンパ節の腫れ
▼次に(数か月)全身の皮膚に赤い発疹(バラ疹)が
▼最後(数年後)臓器に病変が生まれ、合併症を起こし、場合によっては死に至る

そしてなによりやっかいなのは、
▼一度治っても再感染を予防できない
という点にあります。
あなたやパートナーの理解が進まないと、再び感染するリスクがあるのです。

年末年始、お楽しみの後は、どうぞ1か月くらい身体チェックを欠かさないでください。
必要ならパートナーに正直にうち明けて、協力・治療を求めてください。
でないと二人とも、そして未来のお子さんも不幸になりますから。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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