つらくてたまらない痔。症状をやわらげるには、結局は風呂
- 2016/07/30
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女の尻に見とれるより、自分の尻に注意
飲んべえの半数は痔主すなわち痔に悩まされているといいます。形のいい女性のお尻をヒヒヒと思いつつ眺めるのは男の愉しみですが、そんな尻の中心にある肛門は意外に複雑。肛門内部と出口付近には静脈叢と呼ばれる毛細血管が集まっていて、ここに異常が生ずると痔になります。この部分には知覚神経も多く通っていて、だから痔になると痛みを感じるのですね。
一口に痔といっても、なかなか複雑なんですよ。
いぼ痔・きれ痔は、入浴で改善できる
痔には、主にいぼ状のはれができる「いぼ痔(痔核)」、肛門の皮膚が切れる「きれ痔(裂肛)」、肛門に膿のトンネルができる「痔ろう」の3種類があります。
このうち、いぼ痔・きれ痔は、痔のなかではまだましな部類。というのも、入浴によってかなりの改善が期待できるからです。テレビではさるメーカーの痔の治療薬がさかんに宣伝されていますが、それを使うもよし。加えて、入浴の工夫をすれば、改善の度合いはさらにアップします。
入浴にはそれなりの条件あり
それでは、実際の入浴。一口に入浴といっても、痔対策をするうえではそれなりの条件があります。
①湯温:40℃以下
②入浴時間:20〜30分
③追い炊き:20〜30分つかったあと、湯を42℃以上に熱くし、腰湯で数分
これが、痔解消のための入浴基本パターンです。
最後の段階ではしっかり運動する
入浴は普通静かにじっと湯につかることですが、痔対策の場合はちょっと違います。
ポイントは最後の追い炊き入浴時間。湯につかりながら、肛門をゆるめたり引き締めたりする運動をします。要は肛門に力を入れたりゆるめたりの力加減ですが、肛門の周りを指でマッサージするとさらに効果大。これで相当に気持ちよくなれるはずです。
清潔さの維持こそが痔対策のキモ
痔対策の最大のポイントは、肛門部の清潔さを維持することにあります。毎日の入浴は必須。よほどのことがない限り、入浴はスキップしないようにします。といって、酒で酔ったときの入浴は危険。そのときは、40℃ぐらいのぬるめのシャワーを肛門に放射します。
ただし、痔核が炎症を起こして腫れ上がり、痛みがひどいときは、入浴は逆効果。このときは、患部を冷やしてなだめます。この点にも要注意です。