健康と筋肉のために知っておくべき「アディポネクチン」とは
- 2018/02/13
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アディポネクチンって何?
健康情報に敏感な方ならご存知かもしれませんね。アディポネクチンという単語は知る人ぞ知る、我々オヤジの肉体に関して非常に重要な意味を持っています。
「アディポ」とは脂肪を意味する単語です。そして「ネクチン」はくっつくという意味。アディポネクチンには血管の壁を修復したり、糖尿病を予防したり、体脂肪を減少させてくれるという効果があります。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌される数々の物質のうち、人体に有益な作用をもたらすものを指す言葉なのです。
今回はこのアディポネクチンには体脂肪を減少させる効果があることをご紹介していきます。アディポネクチンが体脂肪を減らすメカニズムをざっくりと勉強し、具体的にどのような行動をとることで体脂肪カットに役立つのか勉強しましょう。
アディポネクチンとダイエット
体は食べた物をエネルギーとして動きます。そしてこのエネルギーのことを正確にはATPといいます。ATPは体内にエネルギー(ATP)が不足していると合成されるのですが、逆にATPが十分量存在している場合はATPは作られず、余った栄養は体脂肪として脂肪細胞に溜め込まれてしまいます。
このATPが十分かどうかを判断するセンサーをAMPKと呼びます。つまり実際にATPが十分かどうかとは別に、上手くAMPKを騙すことができればATPをどんどん生産して体脂肪が増えるのを防ぐことが出来るというわけです。
いろいろ小難しい点をふっ飛ばして結論を言ってしまうと、アディポネクチンはAMPKを活性化させる(騙す)力を持っているのです。アディポネクチンが増えるとAMPKが反応してどんどんATPを作ってくれます。そしてエネルギーの消費量が増加する(=体脂肪が減る)というわけです。
アディポネクチンを増やすには
さて、ではどうやってアディポネクチンを増やせばいいのでしょうか。アディポネクチンそのものをサプリメントとして摂取すればいいのでしょうか。
残念ながらアディポネクチンはサプリとして経口摂取できるようなものではありません。しかし、ある成分を積極的に摂取することで確かにアディポネクチンを増やすことは可能なのです。
そのアディポネクチンを増やす物質とは魚油。魚の脂質ですね。特に青魚に多く含まれるDHAという不飽和脂肪酸が有効であるという説が濃厚となっています。
青魚といえば代表的な物はサバ。またはイワシやサンマですね。どれも日本人にとっては馴染み深い大衆魚ですし加工食品も多いため摂取するのは決して難しくはありません。
魚の持つ脂質は健康に良いと昔から言われていますが、今回ご紹介したアディポネクチンの件により更にその根拠が一つ増えたと言えるでしょう。
サプリメントでDHAを摂取する際の注意点
というわけで魚油、特にDHAは積極的に摂取していきたいわけですが気をつけなければならないのはその方法です。
オヤジ世代も含めて、最近では魚を日常的に摂る機会が減っています。魚は好きだ。好物だという人は多いと思いますが、それでも調理の手間などを理由に消費量自体は減少しているのです。
そこで便利なのがフィッシュオイルサプリメント…と言いたいところですがここには落とし穴があります。フィッシュオイルサプリメントやDHAサプリメントには「エチルエステル型」に加工されている物があります。これまで、このエチルエステル型のDHAは吸収率が高いと考えられていたのですが、最近実施された一部の研究・実験ではエチルエステル型DHAは天然型と競合してしまい、血圧低下の効果を獲得できなかったとのことなのです。
というわけで、サプリメントとしてDHAを摂ることは決して間違いではありませんが、これだけに頼ることなく食品としての青魚を一定量以上食べることが現状ではベターな方法と言えるでしょう。