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「オーダースーツって高いんでしょ?」はもう古い!

  • 2019/08/31
  • ファッション
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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夏休みが終わったと思ったらいきなり涼しくなったり、雨が酷かったり。天候が荒れていますね。まあ、荒れているといっても、人類が天候を記録し始めてからの、地球にとってはごく短い期間での話なんですよね。地球からしたら誤差の範囲なのかもしれません。そういう話だと、地震なんかも、地球からしたら数百年なんて本当に短い時間なので、人間の時間感覚で「あと何年後に地震がくる」なんて予測は細かすぎるという話もありますね。「そろそろ来る」というのが地球からしたら、明日も100年後も変わらないという感覚なら確かに、数年刻みの予測なんて不可能なんだろうな、なんて考えてしまいます。

自分の感覚だけでいると、色んな事の本質を見誤ってしまう事がありますよね。視野は広く、新しい事を学びつつ、いまある情報も常に更新していきたいものです。これはファッションでも同じ事。例えばオーダーなんていうのは、いまでも「高いもの」「金持ちの道楽」なんて感覚の方が少なくありません。

大人の男性のためのファッションアドバイスでは、オーダーのジャケットなんて、結構な割合で提案します。それがお客様にとって最善だと思うからなのですが、最初に「オーダー」というキーワードが出てくると「え?高いもの買うの?」みたいな空気を出してくる事が多いですかね。それだととても勿体無いので、、今回はそんな誤解を解きたいと思います。

 

オーダースーツのお値段は?

オーダースーツのお値段は?

数年前、オーダースーツ業界では結構裾野が広がった時期がありました。安くオーダー出来るお店が増えたし、店舗を持たずにお客様のお宅に訪問しての採寸や納品をするというスタイルの人も増えました。この時期に、安く手に入るオーダースーツは結構広まったのです。

広まったという事実はあるものの、それが全てオススメ出来るものか?というとそんな事はなく、やはり積み重ねた経験や知識のあるところから買うのが良いという部分もあるのですが。ただ、価格は安いものを選べる様にはなりました。ジャケットだけなら3万円代で、それなりに良いものが出来ますし、スーツでも5万円代を出せば良いものが出来ます。ちなみに、2着目以降に安くなる様な価格の付け方をしているオーダーは残念ながら、見えない部分の素材や作り方をかなり簡略化しているので長持ちもしにくく、私はあまりオススメしていません。

なお、これら安価なオーダーはいわゆる「パターンオーダー」というもので、既に形が決まっているスーツを微調整することで、個々の体型に合わせた1着を作るというものです。対して、完全に最初からつくるものはフルオーダー。だいたい20〜30万円代を下限として、高いものはいくらでもある、という世界になっていきます。大雑把には、こんな価格なのです。

 

オーダーは何が違うのか?

オーダーは何が違うのか?

さて、そんなオーダーは既製品と何が違うのか?これが分からないと、いつオーダーを選んで良いのか分かりませんよね。「世界にひとつ、あなただけの服が出来ます!」なんて、オーダー業界に参入した新参者がよく言いそうな売り文句ですが、これはオーダーの本質ではありません。着てこその装いですから、着る側の人間が千差万別である以上、服が既製品でも、着る人によって見え方は大きく異なってきます。そういう意味で、服は何であろうと着れば「世界にひとつだけ」になるのです。

オーダーの特徴は、その製作過程に注文主が関われるというところにあります。主に、コンセプトに関われるというのが既製品とは異なります。

「今度のパーティーで意中の女性を射止めるための装い」とか「昇進するための装い」とか。こういったコンセプト、つまり自分なりの「どこで、誰に、どう見せたいか?」を服作りに反映出来るのです。

ここで勘違いが多くなる事がひとつあります。それは「希望を全て形にしてくれる」と思ってしまう事。これは、残念ながらあまり良いオーダーとは言えません。作り手にも得手不得手があるし、好みもあるしコンセプトもあります。ですから実質的には、テーラーと注文主とのコラボレーションによるものと考えた方が良いでしょう。スーツのディテールで「これが格好良い」とか「これこそ本場の仕様」とか、情報が氾濫していますがそれをトータルバランスで見て、結果的にその人らしい格好良さに仕上げるのはテーラーの仕事。そもそも、トータルコーディネートを踏まえた上で隅から隅までデザインの希望を伝えられるなら、その人はデザイナーになれます。普通はデザインについては素人が、服のオーダーをするのですから、細かいところは任せる方が間違いは少なくなります。

 

オーダーの考え方、コツとは?

オーダーの考え方、コツとは?

オーダーにおいて最終決定権は我々、注文する側にあるものの、細かい部分の判断はテーラーに任せる方が良い。しかし先述した様な、新規参入型の安価なテーラーでは、選択肢は細かい部分まで豊富に出してくれても、その選択は我々注文する側に丸投げする傾向にあります。

注文する時って正直なところ、我々はそんなに理想のイメージをはっきり持っている訳じゃありませんよね。なんならいくつか提案して欲しいもの。でも、ボタンの形や色とか、衿の形とか、裏地の色とか、細かい部分の選択肢を出してきて「これはなかなか無い色です」「これは珍しい生地なんですよ」「これが1番人気です」なんて事を言われる事が多い。そんなの、自分が格好良くなるのに関係ないですよね。広く出回っている色や生地でも、1番人気でなくても、仕上がって着た自分が格好良くなっていればそれで良いんですから。でも、オーダーって既製服と違って、その場で試着できずイメージするしかないので、何となくでもテーラーから言われるオススメや売り文句を頼りに選ぶしか無いんです。そこを突いてきて、選ぶだけ選ばせて出来上がったものがどうであっても「それはお客様が選んだ結果ですから」と突き放されても困りますよね。

だから、そういうテーラーは避けたい。出来れば、着る目的やシーンを聞かれて、その上で好きな(もしくは苦手な)生地の色を聞かれるくらいで、あとは身体のサイズと予算に合わせて作ってくれる、安心して任せられるテーラーが良いわけです。

 

1番簡単な良いテーラーの選び方とは?

1番簡単な良いテーラーの選び方とは?

今年の秋からオーダーでスーツやジャケットに挑戦してみたいというオヤジ諸氏には、ぜひ良いテーラーを見つけていただきたいと思います。もちろん、スーツの生地屋での経験もある私にアドバイスのご依頼をいただければ、日本国内くらいならすぐにご案内できます。

ただ、ご自身で判断出来るところもあるので、今回はそんなテーラーの選び方を、1番簡単なところからお伝えしましょう。

1番簡単に判断するポイントはズバリ、「バンチ」です。バンチとは、生地の見本帳の事。縦開きのブック形式になっているのが殆どで、1ページずつがそのまま生地になっているものです。このバンチは基本的に、テーラーならばみんな持っています。だって、何着分ものスーツにするための生地を何種類も置いていたら、嵩張ってしかたありませんから。テーラーは基本的に、どんな時にも使いやすかったり、売れ筋の生地は店頭にストックしておきます。その上で、それ以外のバリエーション豊富なものを、シーズン毎に新しいものが出てくるバンチとして置いておくのです。

このバンチは、生地屋から買って置いておく場合と、そのまま貰う場合、あとは借りる事もあります。いずれにせよ、生地屋はなるべく売れるお店にバンチを置きたい。バンチの数にも限りがありますからつまり、最新のバンチを多く置いてあるお店というのは、実際に「いま売れている」という実績があるお店なのです。

これを踏まえて、まずはお店に入ったら、バンチを見せてもらうと良いですね。色んなブランドから出された、最新のバンチが多く並んでいれば、そこは良いお店だろう、という予想がつく訳です。

あ、ちなみにインターネット上でのオーダーは残念ながら、まだまだ発展途上なので、オーダーの醍醐味を味わえるまでになっていないので、オススメできないですよ、念のため。

 

さて今回は、オーダースーツって実はお手頃な価格でも買えるんですよ、と言うお話からオーダーのコツ、そしてテーラーの選び方までをざっと簡単にお届けしました。これから秋。スーツやジャケットをオーダーするには、生地選びが楽しくなる時期です。これから挑戦してみるには良い時期ですので、ぜひまだの人も、試してみて欲しいと思います。

 

ここまで読んだオヤジにおすすめの記事3つ。

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