「オヤジは家に帰って背広を脱いだら何を着る?」
- 2019/05/09
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さっそくバスローブを購入しよう!
ずばり、正解は「何も着ない」です。
「スーツを着ているか、それとも裸か」高校生のころ私、アントニオ犬助は雷に打たれたかのような、衝撃を受けました。この発言をしたのは、若かりし日の舘ひろしさんだった……ような気がします。そして、犬助は「大人の男とはかくありたい」と思ったもの。帰宅して背広を脱いだら、シャワーを浴びて、バスローブで体の水気を取り、ハニーが待つベッドルームへ直行。これぞ、正しい大人の男だと教えられた気がしました。
という訳でバスローブを購入してみたのです。しかし、あれはどうも使い勝手が悪いですね。実際には裸で過ごすわけにはいきませんから、バスローブを脱いでパジャマに着替える。つまり、単にバスタオルの代わりにしかないのです。しかも、バスタオルに比べると洗濯後の乾きも悪いですから、使い勝手が悪いことこの上ないのです。背広を脱いだら裸、これは舘さんの様な大人の男にのみ当てはまること。犬助は「大人の男」ではなく「オヤジ」だったのですね。
和服で過ごすには訓練が必要
オヤジならば、正解は「和服」でしょう。
犬助世代が慣れ親しんだ、オヤジのロールモデルといえば磯野波平さん。彼は背広を脱いだら夏は浴衣、冬場は丹前、和服に着替えていましたね。同様に、野比のび助さんも家に帰ったら和服でしたから、大人とはかくあるべしと、子どものころの犬助は思っていました。和服の良い点はパリッとしていて、威厳が感じられるところ。カツオくんにカミナリを落とすシーンに迫力があるのは、あれは和服だからこそ。昭和のころのオヤジには威厳があったなどといわれますが、和服が果たしていた役割は非常に大きかったと思われるのです。
しかし、室内着としての和服なのですが、旅館などで試すと実に落ち着かないものです。股のあたりがスースーしてしまいますし、気を抜くと前もはだけてしまいます。そして寝起きの浴衣の乱れ具合目といったら……威厳とは程遠い姿になってしまうのです。背広を脱いで和服でくつろぐには、訓練が必要のようです。
パジャマが正解ではないでしょうか?
家でどのような格好をするのが正解か?というのは、難しい問題です。そこで犬助の周りにいる人たちにたずねてみたところ、ジャージもしくはスウェットの上下という回答が実に多い。同世代の人たちのほとんどが、そんな格好で家にいるようです。理由は「楽だから」というのと「近場なら、そのまま出かけることもできるから」というのですが……犬助は賛成はできません。なぜなら、ジャージやスウェットは運動をするときの格好だから。運動をするときにスーツを着ないのと同様に、TPOにあわせたファッションをするべき。家に帰ったら後は寝るだけですから、パジャマが良いと思うのです。
しかし、パジャマだけでは少々リラックスしすぎに感じますし、季節によっては寒いという弱点があります。そこで犬助が手に入れたのがガウン、パジャマの上に羽織るだけで、ぐっと大人なムードが漂いますから悪くありません。しかし、そうなると欲しくなるのがロッキングチェアと暖炉。2LDKの賃貸暮らしにガウンは驚くほどそぐわないのです。そして、フリースという素材を選んだのが悪かったのか、やたらと静電気も走る。うん、これならパジャマだけでいいですね。
休日でも気を抜きすぎないのが大切
では、背広を脱いだ休日はどのような格好をするのが正解でしょうか?
いくらパジャマがリラックスできるといっても、昼過ぎまでその格好というのはよろしくありません。なぜならパジャマは寝るための格好、くつろぐためのものではないからですし、ダラダラとしてしまいがち。たまの休日だからこそ、有意義に時間を過ごしたいではないですか。
ということで犬助は休日に目覚めたら、デニムやチノパンに襟がついたシャツを基本にしています。つまりジャケットを羽織れば、出かけられる格好ですね。なんて話をすると多くの人から、それではくつろげないのではないか?と聞かれるのです。しかし、全くそうではないことを考えると要は慣れの問題。一度気を抜くと、とことんまで抜けてしまう中年だからこそ少々窮屈でも、それなりの格好で身を固めておきたいものです。
背広を脱いだら何を着る?理想は裸もしくは和服なのですが、犬助はパジャマもしくはカジュアルなファッションを心がけております。